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二重スラブとは、スラブ下にもう1つスラブがあるものです。スラブが二重になっています。今回は二重スラブの意味、読み方、基礎との関係について説明します。また、水槽や配管ピットなど二重スラブとする目的も説明します。
スラブについては下記が参考になります。
スラブってなに?現役設計者が教えるスラブの意味と、特徴、役割
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二重スラブは、スラブの下にもう1つスラブを設けることです。下図をみてください。これが二重スラブです。
スラブを二重にすることで、スラブとスラブの間に空間が生まれます。この空間を利用して、配管ピット(配管を通す空間)、消火水槽などとします。※詳細は後述しました。
下図を見てください。二重スラブとする場合、歩行する床は構造的な「スラブ」とします。土間コンクリートにはしません。一方、土と接する部分は、「土間コンクリート」が一般的です。
もちろん、両方とも構造的なスラブとすることもあります。実務では、どちらの場合でも「二重スラブ」といいます。※スラブと土間コンクリートの違いは下記をご確認ください。
二重スラブは「にじゅうすらぶ」と読みます。一般用語では、二重を「ふたえ」ということもあるので注意してくださいね。
二重スラブを設ける場合、基礎の位置がポイントです。下図を見てください。スラブ間の空間を有効活用するため、基礎は下まで下げます。
基礎形式は、直接基礎または杭基礎のどちらでも対応可能です。直接基礎の中では、独立基礎またはべた基礎が一般的です。
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二重スラブをつくる目的は下記の2つが挙げられます(他にも二重スラブとする目的はあります)。
それぞれ説明します。
建物には、水回りの排水管などの「配管」があります。この配管は当然、建物の内部には表れてはいけません。よって1階の配管は地中に埋設するか、1階下の空間に通す必要があります。この配管を通すための空間を「配管ピット」といいます。
配管ピットをつくることで、複雑な配管を通すことが可能です。またピット内部を点検可能にすれば、建物の長期的活用に有効です。
以上より、配管ピットを設けるため、二重スラブとします。
消火水槽とは、火災の消火に用いる水槽です。消火水槽は鉄筋コンクリートで造ってよいので、二重スラブにしてそこに水を溜めます。
今回は二重スラブについて説明しました。二重スラブの意味が理解頂けたと思います。配管ピットを造ること、消火水槽が必要な場合は二重スラブが必要です。構造的な特徴や基礎との関係も覚えておきたいですね。
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