この記事の要点
単純梁のたわみは荷重条件によって公式が変わり、中央集中荷重はPL3/48EI、等分布荷重は5wL⁴/384EIを覚えることが必須。
実務では許容たわみ(スパンの1/300程度)と計算値を比較して使用上の支障がないか確認するために使う。
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単純梁のたわみは、荷重条件で変わります。この考え方は曲げモーメントと同じです。主に集中荷重、等分布荷重が作用する場合の、単純梁のたわみを勉強すると良いでしょう。
今回は、単純梁のたわみの求め方、公式、計算と例題について説明します。単純梁の意味、単純梁の曲げモーメントの求め方は、下記が参考になります。
単純梁とは?1分でわかる意味、特徴と例、公式と曲げモーメント、たわみの計算
単純梁の曲げモーメントは?1分でわかる求め方(計算)、公式、等分布荷重と集中荷重
単純梁のたわみは荷重条件で大きく変わります。特に
・集中荷重が作用する単純梁のたわみ
・等分布荷重が作用する単純梁のたわみ
の2つは覚えましょう。各荷重ケースによる単純梁のたわみの公式を下記に示します。※たわみの公式は下記も参考になります。
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最も基本的な単純梁のたわみです。たわみの公式は必ず暗記しましょう。
公式を暗記する必要は無いですが、たわみの導出を理解して、求められるよう勉強してください。詳細は下記が参考になります。
上記も基本的な単純梁のたわみです。実務でも使うことが多いので、是非覚えてくださいね。
分布荷重が三角形なので少し特殊な荷重条件です。三角形荷重の詳細は下記が参考になります。
三角形分布荷重とは?1分でわかる意味、作用点、集中荷重との関係、片持ち梁
曲げモーメント荷重の意味は下記が参考になります。
下図に示す単純梁のたわみを計算しましょう。梁の材質は鋼材でヤング係数E=2.05×105N/m㎡、I=1810cm4とします。
等分布荷重による単純梁のたわみの公式を思い出してください。
でした。w=10kN/m、スパンL=3000mmです。あとは諸条件を代入するだけですね。
鉄骨梁のたわみはスパンの1/300程度に抑えます。よって、3000/300=10mm>2.8より問題ないといえます。使用上に支障のあるたわみは下記が参考になります。
使用上の支障とは?1分でわかる意味、たわみ、制限、告示、スラブとの関係
混同しやすい用語
たわみ(δ)
梁が荷重を受けたときに生じる鉛直変位量で、スパン・剛性・荷重条件から計算し、使用上の支障の有無を判定するために用いる。
たわみ角とは異なり、変位そのものの大きさ(mm)を表し、公式の分子は荷重×スパンの4乗、分母はEIで構成される。
たわみ角(θ)
梁の変形に伴って生じる断面の回転角(傾き)で、たわみ曲線の接線の傾きとして定義される。
たわみに対して「変位の大きさ」でなく「傾きの角度」を表し、最大たわみ点ではたわみ角が0になる点が異なる。
単純梁のたわみを整理した表を示します。
| 荷重条件 | 最大たわみ公式 | 備考 |
|---|---|---|
| 中央集中荷重P | δ=PL3/48EI | スパン中央で最大たわみ |
| 等分布荷重w | δ=5wL⁴/384EI | 許容たわみはL/300が目安 |
| モーメント荷重M | 公式は荷重位置a・bに依存 | 他の条件より複雑な計算式 |
今回は単純梁のたわみについて説明しました。単純梁のたわみの公式は、「中央集中荷重」と「等分布荷重」の2つは最低でも暗記してください。
構造力学のテストはもちろんですが、一級建築士試験や実務でもよく使います。単純梁のたわみの導出方法は、下記が参考になります。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では「中央集中荷重の単純梁のたわみ」と「等分布荷重の単純梁のたわみ」の公式を問う問題が頻出。
公式を丸暗記する際は、分母の係数(48EIと384EI)の違いに注目すると混同を防ぎやすい。