建築学生が学ぶ構造力学

  1. HOME > 耐震設計の基礎 > 多質点系の時刻歴応答解析

多質点系の時刻歴応答解析

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


初めに説明したように、モデル化では串団子のような重量を質点に集中させます。通常、建物の床は面内剛性が高いとされているので床の変形は一定とします。


この仮定を剛床仮定と呼びます。さらに、床は他の部材に比べて考えると重量が大きいので、そこに重量が集中していると考え、このようなモデル化をせん断質点系と呼びます。


で、一質点系とは、団子が一つの状態です。団子が二つ以上のものは多質点系と呼んでいます。


多質点系の時刻歴応答解析を考えるとき、その振動方程式の導き方等は1自由度系と変わりありません。


計算過程は単純ですが、手計算で導出できる限界のレベルとして、3質点系のモデルに関して振動方程式を求めてみましょう(i層で考えても良いんですけどね、説明がごちゃごちゃしますので)。


さて、以下に示す図のような3質点系のモデルについて振動方程式を導出してみます。mは質点の重量、kはせん断剛性を表しています。


地震動が作用しているので、地面自体が水平方向に揺れ、ある原点からug(t)の変位が生じます。


1質点系のモデルで振動方程式を求める場合でも串団子の串の部分を切って、各層に作用する力のつり合いを考えましたね。

3質点系のモデルでも同様に考えてみましょう。以下の図のように、組み立てることが出来ますので、連立方程式として示します。



以上の式をマトリクス表示すると、

です。さらに移項等して整理すると、

となります。以上のように、3質点系の振動方程式を求めることができました。
よって、これらの計算から多質点系の振動方程式は

であることがわかります。
さらに、この問題でせん断剛性は全てkとしているので、剛性マトリクスは、

であることも確認できます。この問題は、多質点系の時刻歴応答解析を考える場合、基礎中の基礎なので、空で導出できるようにしましょう。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


▼スポンサーリンク▼

▼【好評!】管理人おすすめ▼

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

noteで学ぶ建築士試験の構造

ゼロから建築士試験の構造を勉強しよう~!

ゼロから学ぶ建築士試験の構造

【好評】LINEで質問!

管理人に質問してみる?

友だち追加

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

【初回資料が今だけ無料!】1日約13円で情報をアップデート!

有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

更新情報

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

▼【好評!】管理人おすすめ▼

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 耐震設計の基礎 > 多質点系の時刻歴応答解析
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. 限定メルマガ
  4. わかる建築構造の用語集・図解集
  5. 1頁10円!PDF版の学習記事