建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME > 鉄筋コンクリート造の基礎 > モルタルとコンクリートの違いは?1分でわかる違い、見た目、強度、配合

モルタルとコンクリートの違いは?強度・配合・用途の比較と見分け方

この記事の要点

モルタルとコンクリートの最大の違いは「粗骨材(砂利・砕石)が入っているかどうか」です。

モルタルはセメント+細骨材(砂)+水のみで構成されます。

コンクリートはさらに粗骨材(砂利・砕石)が加わります。

このため圧縮強度はコンクリートの方が高く、構造部材に使われます。

モルタルは仕上げ塗り・タイル下地・補修材として使われます。

モルタルは主に仕上げ・充填材として使用し、コンクリートは柱・梁・スラブなどの構造部材に使用します。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


モルタルとコンクリートの違いは「粗骨材の有り無し」です。モルタルは水、セメント、細骨材を練り混ぜた材料です。

外壁材の接着剤代わりとしてモルタルを使うことがあります。コンクリートはモルタルに粗骨材を加えた材料です。


さらに鉄筋と組み合わせて「鉄筋コンクリート」として使います。コンクリートは建物を支える材料として使います。


今回は、モルタルとコンクリートの違い、見た目、強度、配合について説明します。モルタル、コンクリートの意味は下記が参考になります。

セメントとモルタル、コンクリートの特徴、違いを知るたった1つのポイント

フレッシュコンクリートとは?性質・スランプ試験・品質管理を解説

モルタルとコンクリートの違いは?使い方の違い

モルタルとコンクリートの違いを下記に示します。


モルタル ⇒ 水+セメント+細骨材を練り混ぜた材料

外壁の下地材(接着剤)、仕上げ材に用いる。

コンクリート ⇒ 水+セメント+細骨材+粗骨材を練り混ぜた材料

鉄筋と組み合わせた鉄筋コンクリートは、建物を支える構造材料の1つ。

構造部材に使う材料。


上記のようにモルタルは仕上げ、コンクリートは構造部材に使います。構造部材の意味は下記が参考になります。

構造部材とは?柱・梁・耐震壁の種類と非構造部材との違いを解説

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

モルタルとコンクリートの強度

コンクリートは構造部材に使うので「モルタルの強度<コンクリートの強度」と思うかもしれません。


しかし、実際には圧縮強度試験をするとモルタルの圧縮強度は、コンクリートの圧縮強度より大きくなります。


※詳細は省略しますが、一般的に骨材径が小さいほど強度は高いです。ただし、モルタルは構造部材の使用は想定しておらず、許容応力度等の値は示されていません。


※圧縮強度試験の意味は下記が参考になります。

圧縮強度試験とは?供試体・基準・計算方法と一軸圧縮試験(地盤)との違い


では、なぜコンクリートを「構造部材」として使うのかというと、「コンクリートの方が、乾燥収縮によるひび割れが少ない」からです。


モルタルは乾燥収縮しやすい材料のため、コンクリートよりひび割れやすいです。


ひび割れから水や空気が入り劣化する恐れがあります。そのため構造部材には「コンクリート」の方が適しています。


セメントと水が結合すると熱が発生します(水和熱)。この熱が乾燥収縮に原因の1つです。


粗骨材を入れる理由の1つが、セメント量を減らし、乾燥収縮によるひび割れを低減するためです。


※細骨材、粗骨材の詳細、コンクリートのひび割れは下記が参考になります。

細骨材率の基礎知識、すぐに分かる計算方法とスランプの関係

骨材とは?粗骨材と細骨材の違い・コンクリートの配合割合と品質基準

コンクリートの乾燥収縮とは?1分でわかる意味、乾燥収縮率とjass5、ひび割れとの関係

モルタルとコンクリートの見た目

モルタルとコンクリートですが、見た目の違いとして


モルタル  ⇒ ツルッとした印象

コンクリート ⇒ モルタルに比べてやや粗い印象


があります。とはいえ近寄ってみて判断できる程度で、写真でみて見た目の違いに気づくのは難しいです。

モルタルとコンクリートの配合の違い

モルタルとコンクリートの配合の違いを下記に示します。※上から順に、セメントペースト、モルタル、コンクリート。


図 モルタルとコンクリートの配合の違い


モルタルやセメントペーストと比べると、コンクリートに入るセメント量は少ないですよね。前述したようにひび割れを低減するため、セメント量を減らし骨材を増やしています。セメントペーストの詳細は下記が参考になります。

セメントペーストとは?水とセメントの比率・モルタルとの違い・タイル接着への使い方

混同しやすい用語

セメントペースト(cement paste)

セメントと水のみを混合したもので、骨材を含まない最も基本的なセメント系材料です。

セメントペーストは細骨材(砂)を含まないのに対して、モルタルはセメント・水・細骨材(砂)を混合したものであり、細骨材の有無で区別されます。

コンクリート(concrete)

セメント・水・細骨材・粗骨材(砂利など)を混合した建設材料で、構造部材として広く使用されます。

コンクリートは粗骨材(砂利・砕石)を含むことで高い圧縮強度と体積安定性を持つのに対して、モルタルは粗骨材を含まず骨材は砂のみであるため、薄塗り・仕上げ・補修などに使用されます。

モルタルとコンクリートの違いを整理した表を示します。

項目内容備考
モルタル水+セメント+細骨材(砂)を練り混ぜた材料外壁下地・仕上げ材・補修材として使用
コンクリート水+セメント+細骨材+粗骨材を練り混ぜた材料柱・梁・基礎など構造部材に使用
主な違い粗骨材の有り無しコンクリートは乾燥収縮が少なく構造部材に適する

まとめ

今回はモルタルとコンクリートの違いについて説明しました。意味が理解頂けたと思います。


モルタルは水、セメント、細骨材を練り混ぜた材料です。一方コンクリートは、モルタルに粗骨材を練り混ぜた材料です。


粗骨材の有り無しで全く違う材料になるので注意しましょう。使い方、強度、配合、見た目の違いも理解しましょうね。下記も参考になります。

セメントとモルタル、コンクリートの特徴、違いを知るたった1つのポイント

セメントペーストとは?水とセメントの比率・モルタルとの違い・タイル接着への使い方

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

この記事の内容を○×クイズで確認する

この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。

意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

ゼロ所長の構造力学問題集で確認する

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【無料】ゼロ所長が解説!建築士試験の構造を効率よく学ぶ

・試験に出るポイントをわかりやすく解説

・今すぐnoteで学ぶ ⇒  ゼロから学ぶ建築士試験の構造

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 鉄筋コンクリート造の基礎 > モルタルとコンクリートの違いは?1分でわかる違い、見た目、強度、配合
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事