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余長とは?読み方・鉄筋の余長寸法・ボルトとの関係を解説

この記事の要点

余長とは、鉄筋の継手や定着において必要最低限の長さを確保した上でさらに設ける余分な長さのことで、施工誤差や設計上の安全率確保のために設定される

余長の考え方は鉄筋の定着・継手だけでなく、アンカーボルトの基礎への定着にも適用され、構造安全性を確保するための施工上の余裕寸法である。

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余長(よちょう)とは、鉄筋のフックの折り曲げ終点以降の長さです。

余長を設けることで鉄筋の定着性を高めます。また、高力ボルトのナット以降の長さです。高力ボルトの余長は、ネジ山を3山以上とします。


今回は余長の意味、読み方、鉄筋とボルトの関係について説明します。鉄筋のフック、高力ボルトの意味は下記が参考になります。

鉄筋のフックってなに?鉄筋のフックの種類と、折り曲げ直径

高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴

余長とは?

余長(よちょう)とは、鉄筋のフックの折り曲げ終点以降の長さです。また、高力ボルトのナット以降の長さです。下図をみてください。これが鉄筋の余長です。


図 鉄筋 余長


また、鉄筋の余長は折り曲げ角度で変わります。下表に示します。



考え方ですが、折り曲げ角度が急になるほど定着性が高いです。角度180度の方が、90度よりもキツイ角度です。


よって、折り曲げ角度180度の余長は、90度に比べて短くて済みます。折り曲げ角度は、180度、135度、90度があります。これ以外の折り曲げ角度は使いません。


また、余長は鉄筋の呼び径に比例します。D10で折り曲げ角度180度の余長は、40mmです。鉄筋とフックの意味は、下記が参考になります。

鉄筋のフックってなに?鉄筋のフックの種類と、折り曲げ直径


高力ボルトの場合は、ナット以降の長さが余長です。一般的に、3山以上の長さとします。高力ボルト、ネジ山の意味は、下記が参考になります。

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余長の読み方

余長は「よちょう」と読みます。関係用語の読み方を、下記に示します。


鉄筋 ⇒ てっきん

定着 ⇒ ていちゃく

折り曲げフック ⇒ おりまげフック


異形鉄筋の種類、定着の意味、折り曲げフックの意味は、下記が参考になります。

異形鉄筋と丸鋼の違いは?規格・サイズ・機械的性質の比較一覧

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余長を整理した表を示します。

項目内容備考
折り曲げ角度180度の余長D10で40mm以上定着性が最も高い角度。余長は短くてよい
折り曲げ角度135度の余長D10で60mm以上スターラップなどに使用される角度
高力ボルトの余長ネジ山3山以上ナット以降の長さ。種類・規格で異なる

まとめ

今回は余長について説明しました。意味が理解頂けたと思います。余長は、鉄筋やボルトで用いる用語です。


余長(よちょう)とは、鉄筋のフックの折り曲げ終点以降の長さです。


それぞれ、どの部分が「余長」に該当するか理解しましょう。特に、鉄筋の余長は、折り曲げ角度が変わると余長も変わります。


定着性を高めるため、鉄筋のフックは一般的なので是非覚えましょう。下記が参考になります。

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理解度チェック

Q.

余長とは何ですか?読み方は?

答えを見る

「よちょう」と読み、鉄筋のフックの折り曲げ終点以降の長さのことです。余長を設けることで鉄筋の定着性を高めます。高力ボルトの場合はナット以降の長さを指します。

Q.

鉄筋の余長は折り曲げ角度でどう変わりますか?

答えを見る

折り曲げ角度は180度・135度・90度があり、角度が急なほど定着性が高く余長は短くて済みます。例えばD10では、折り曲げ角度180度で40mm以上、135度で60mm以上です。

Q.

高力ボルトの余長はどれだけ必要ですか?

答えを見る

ナット以降のネジ山が3山以上の長さとするのが一般的です。種類・規格によって異なります。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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