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鉄筋のフックってなに?鉄筋のフックの種類と、折り曲げ直径

加工されていない鉄筋は、元々真っ直ぐです。しかし、配筋するとき鉄筋を折り曲げて定着させることや、フックを付けて付着力を高めることを行います。フック付き定着の長さについては下記の記事が参考になります。

鉄筋の定着長さの計算方法とフック付き定着について


このフックは、適当に曲げていいわけではありません。折り曲げ方や、折り曲げ半径などの規定があります。また、各部材に定着するときの折り曲げ方の規定など、様々な約束事があります。


今回は、そんな鉄筋のフックについて説明します。


鉄筋のフックってなに?目的は?

鉄筋の折り曲げとは、元々真っ直ぐな鉄筋を折り曲げることを言います。「鉄(鋼)ってそんな簡単に曲がるの?」と思うかもしれません。しかし細い鉄筋になると10mmほどの径です。その細い鉄筋が、数メートルもの長さで配筋されます。イメージですが、針金のように簡単に曲がります。


では、なぜ鉄筋を折り曲げるのでしょうか。理由は、前述に少し書きました。鉄筋は定着させるとき、直線で定着させるより、折り曲げて定着するほうが有利です。折り曲げた部分を「フック」と言います。


イメージとしては、折り曲げた部分が引っ掛りとなって、コンクリートと鉄筋との付着性が向上します。鉄筋を折り曲げてコンクリート内に定着させることで、性能がアップするわけです。


鉄筋の折り曲げ直径の規定

さて、「鉄筋は細くて曲げやすい」と書きましたが、だからと言って適当に曲げていいわけではありません。鉄筋のフックには、大木分けて下記の3つの種類があります。

上記の折り曲げ角度により、余長(鉄筋を折り曲げた後の直線部長さ)が異なります。また、折り曲げ直径は鉄筋径により規定されています。下表をみてください。

折り曲げ直径とは、上表の図に示している「D」の値です。なぜ、鉄筋径で折り曲げ直径が違うのでしょうか。それは、太い鉄筋になればなるほど、「曲げにくくなる」からです。折り曲げる直径が小さいほど鉄筋は曲がりにくくなります。逆に、折り曲げる直径が大きいほど鉄筋は簡単に曲がります。これは感覚的に理解できるでしょう。


以上のように示した鉄筋の折り曲げ角度は、各部材の定着長さや鉄筋の加工で使い分けされています。

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各部材の鉄筋のフック

下記に示す通り、各部材の鉄筋の折り曲げ加工は異なります。ここでは代表的な部材の鉄筋のフックについて説明しましょう。


柱の主な鉄筋は、主筋とフープです。まず主筋は、柱の頂部(端部)で、180°フックを付けます。下図をみてください。

これは柱の頂部を示した断面図です。主筋に180°フックが付けられていますね。建築基準法では、柱の四隅は最低限上図のようなフックを設ける決まりです。


次にフープについてです。フープは、元々直線だった鉄筋を下図のように加工します。フープの形状は、色々ありますが下図が基本です。

ご覧の通り、鉄筋の始端と終端で135°フックを設けます。この角度以外を認めている例は、少ないです。


大梁

大梁の端部筋は必ず柱へ定着させます。このとき、フックを付けますが、下図のように90°の折り曲げ加工を行います。

折り曲げることで、必要な定着長さを確保しています。これは上下の鉄筋に共通しています。ちなみに下端筋は上下のどちらに定着させても問題ありません。


スタラップの形状は下図となります。これも一本の鉄筋を折り曲げてつくります。フープと同じように、始端と終端には135°のフックを設けます。

 

スラブ

スラブ筋は梁筋や柱筋に比べて、直線部分が多い鉄筋です。しかし、鉄筋を直線で引きとおせない場合や、スラブの端部にある梁には鉄筋を折り曲げて定着します。下図をみてください。

スラブ筋は上の鉄筋を梁に定着させるために、90°に折り曲げ加工を行います。一方、下端筋は直線定着するため、折り曲げ加工は行いません。


その理由ですが、端部に作用する応力は上端筋で処理します。このとき、下端筋は曲げ応力に対しては全く必要ではありません。そのため下端筋は、梁に必要以上の定着させる必要がないのです。


まとめ

今回は、鉄筋の折り曲げについて説明しました。折り曲げ方にも決まりがあり、適当に仕事をしていいわけではありません。


細かい規定ですが、配筋詳細図を描くときなど必須の情報です。鉄筋の定着と共に覚えておきたい仕様ですね。

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