この記事の要点
2級建築施工管理技士の試験勉強で「躯体」と「仕上げ」の区別を最初に整理しておかないと、問題文を読むたびに迷う。躯体は構造体そのもので、仕上げはその表面処理という関係だ。
この記事では2級建築施工管理技士試験における躯体の意味・出題範囲・仕上げとの違い・過去問の傾向を解説する。
「建築」「躯体」「仕上げ」のうちどれを選ぶか自分に合った分野を選択し、公共建築工事標準仕様書の規定に沿った数値を繰り返し確認して暗記することが合格への近道だ。
この記事では、2級建築施工管理技士の躯体とは何か、過去問とは何か、実地試験とは何か、仕上げとどう違うのかを整理します。
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2級建築施工管理技士は学科試験と実地試験(じっちしけん)に分かれています。この2つに合格する必要があります。
実地試験では、一部の問題で「建築」「躯体(くたい)」「仕上げ」の3つから選択して受験できます。
今回は2級建築施工管理技士の実地試験の「躯体」について、過去問の内容や仕上げとの違いについて紹介します。
2級建築施工管理技士の学科試験の構造については下記が参考になります。
2級建築施工管理技士の構造の問題は?1分でわかる過去問の内容、解き方
2級建築施工管理技士の実地試験では、一部の問題が
建築
躯体
仕上げ
の3つに分かれています。受験者は上記の1つを選んで受験できます。その中でも「躯体」は、建築物の構造に関する問題が出題されます。
過去問では、土工事や基礎工事、鉄筋工事、鉄筋コンクリート工事、鉄骨工事に関する問題が出題されています。
幅広い知識が要求されますが、個人的な感想では「公共建築工事標準仕様書(建築工事辺)」の構造関係の規定に基づいた項目が多いです。
標準仕様書の学習が効果的と考えます。公共建築工事標準仕様書は下図に示す書籍です。公共工事に携わる方は必需品なので1冊持っておいて損しません。
公共建築工事標準仕様書の詳細は下記が参考になります。
標準仕様書とは?公共建築工事標準仕様書の内容と特記仕様書との使い分け
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2級建築施工管理技士の躯体と仕上げでは試験内容が全く違います。
躯体では、土工事や鉄筋工事、コンクリート工事など、建築物の躯体に関する工事内容が問われます。
仕上げでは、外壁工事や木工事など外装や内装工事の内容が問われます。
2級建築施工管理技士の躯体の過去問を下記に示します。1、2問目です。
①は不適当な語句で正答は「ヒービング」です。液状化は地震により地盤が液状になる現象です。
なお似た用語にボイリング、盤ぶくれなどがあります。ヒービングの詳細は下記が参考になります。
②は正しい記述です。③は不適当な記述です。正答は1.1倍です。④は不適当な記述です。正答は1/5です。
圧接部に関する問題は一級建築士試験でも頻出します。各数値を必ず暗記しましょう。
続いて3、4問目です。
⑤は正しい記述です。コンクリートの鉛直打ち継ぎ部はせん断力が小さい箇所に設けます。
よってスパンの中央か1/4付近です。⑥は直角が正しい記述です。⑦は「大きく」が正解です。⑧は50mmです。
混同しやすい用語
ヒービング vs 液状化 vs ボイリング
ヒービングは軟弱粘性土地盤で掘削底面が盛り上がる現象。
液状化は地震時に砂質地盤が水を含んで液体状になる現象。
ボイリングは掘削底面に上向きの水圧がかかり砂が湧き上がる現象。
混同しやすいので原因と地盤種別をセットで覚えよう。
鉄筋の圧接 vs ガス圧接
鉄筋のガス圧接は鉄筋端面を突き合わせてガス炎で加熱・加圧して接合する工法。
圧接部のふくらみ径は鉄筋径の1.4倍以上、長さは鉄筋径の1.1倍以上が規定値。
数値が頻出なので必ず暗記。
鉛直打ち継ぎ部 vs 水平打ち継ぎ部
コンクリートの鉛直打ち継ぎ部はせん断力が小さい箇所(スパン中央付近)に設ける。
水平打ち継ぎ部は梁の下端か床スラブ上端付近に設ける。
それぞれ位置の規定が異なる。
| 項目 | 躯体 | 仕上げ |
|---|---|---|
| 試験内容 | 土工事・基礎工事・鉄筋工事・コンクリート工事・鉄骨工事 | 外壁工事・木工事・内装仕上げ工事 |
| 主な根拠 | 公共建築工事標準仕様書(構造関係) | 公共建築工事標準仕様書(仕上げ関係) |
| 選択方法 | 「建築」「躯体」「仕上げ」の中から受験者が1つを選択 | |
今回は2級建築施工管理技士の躯体について説明しました。実地試験の一部の問題は、建築、躯体、仕上げの中から選択受験できます。
躯体の試験内容は、公共建築工事標準仕様書などに基づいています。受験勉強の際には、下記の書籍が参考になります。
学科試験については下記が参考になります。
2級建築施工管理技士の構造の問題は?1分でわかる過去問の内容、解き方
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この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
2級建築施工管理技士の実地試験「躯体」は、公共建築工事標準仕様書に基づく施工数値の暗記が鍵となる。
ヒービング・液状化・ボイリングの区別、圧接の数値(1.4倍・1.1倍・1/5)、打ち継ぎ部の位置は特に頻出だ。(2級建築施工管理技士 頻出:ヒービング・ボイリング・液状化の区別と圧接ふくらみ直径1.4倍・長さ1.1倍の数値が繰り返し出題)
過去問を繰り返して数値とその根拠を覚えることが最も効果的な対策となる。
標準仕様書を手元に置きながら学習するとさらに理解が深まる。