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2級建築施工管理技士の学科試験では、建築構造に関する問題がいくつか出題されます。その中でも「鉄筋コンクリート造」に関する問題が1問は出題されます。今回は2級建築施工管理技士の鉄筋コンクリート造に関する過去問の傾向、解き方と考え方について説明します。2級建築施工管理技士のモーメントの問題については、下記が参考になります。
2級建築施工管理技士の構造問題とモーメントの関係は?3分でわかる過去問の解き方と計算
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2級建築施工管理技士では鉄筋コンクリート造に関する問題が、1問は出題されます。問題の難易度としては、高専や四年制大学で習う知識程度です。
鉄筋コンクリート造に関する知識全般が問われるので幅広く用語の意味を覚える必要があります。例えば、主筋、帯筋、幅止め筋、複筋など、実務でよく使う用語の意味は覚えましょう。下記も参考になります。
主筋とは?1分でわかる意味、読み方、役割、各部材の主筋、配力筋との違い
帯筋とは?1分でわかる帯筋の意味、読み方、役割、間隔、帯筋比との関係
幅止め筋 リンク
鉄筋コンクリート造の特徴は下記が参考になります。
2級建築施工管理技士の学科試験の過去問を下記に示します。まず1問目です。鉄筋コンクリート構造に関する記述で「最も不適当なもの」を選択してください。
1は柱の主筋断面積の和に関する問題です。柱の主筋断面積は、コンクリート断面積の0.8%以上入れる必要があります。よってコンクリート断面が500×500mmの場合、主筋の全断面積は
500×500×0.8÷100=2000m㎡以上
とします。1は「断面積の0.4%」と書いてあるので、これが最も不適当です。なお、柱の主筋断面積の詳細は下記が参考になります。
主筋とは?1分でわかる意味、読み方、役割、各部材の主筋、配力筋との違い
2は柱の帯筋比に関する記述です。帯筋比は0.2%以上いれるので正しいです。帯筋比の詳細は下記が参考になります。
帯筋比とは?1分でわかる意味と規準、計算、0.2、副帯筋との関係
3は正しい記述です。下記が参考になります。
幅止め筋 リンク
4も正しい記述です。複筋梁の詳細は下記が参考になります。
1は耐震壁の配置に関する問題です。下図をみてください。記述通り、下階よりも上階の耐震壁を多くしました。
図 耐震壁の配置とピロティ
直感的に危なそうな予感がしませんか。上図のように2階以上に耐震壁があり、1階に耐震壁が無い構造をピロティといいます。通常、ピロティを避けるよう耐震壁を配置します。よって1は不適当な記述です。※ピロティの詳細は下記が参考になります。
2は正しい記述です。大梁の詳細は下記が参考になります。
大梁とは?1分でわかる意味、読み方、記号、小梁との見分け方、違い
3は正しい記述です。骨組み、ラーメン構造の詳細は下記が参考になります。
ラーメン構造とは?1分でわかる意味、特徴、由来、メリットとデメリット
4は正しい記述です。床スラブの詳細は下記が参考になります。
今回は2級建築施工管理技士の鉄筋コンクリート造の問題について説明しました。過去問をみて分かるように、2問解いただけでも幅広い知識が要求されることに気づかれたと思います。また鉄筋コンクリート構造だけでなく、建築の構造に関する専門用語を覚えるなら過去問を何度も解くことや、用語集の活用が効果的です。当サイトで製作した建築の構造に関する用語集を合わせて参考にしてくださいね。
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