この記事の要点
鉄骨柱脚のアンカーボルトを選ぶとき、ABM400とABR400のどちらを指定するかで材質と加工法が変わります。
切削ねじと転造ねじの違いが施工性にも影響します。
この記事では、ABM400の規格・許容応力度とABR400との違い、柱脚設計での使い方を解説します。
abm400のボルト径はM24?M48のみで、abr400(M16?M48)より径の種類が少なく、伸び能力もabr400より低い点に注意が必要です。
この記事では、ABM400とは何か、規格・許容応力度はどうなっているのか、ABR400とどう違うのかを整理します。
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abm400は、アンカーボルトの材質の1つです。abm400は切削ねじボルトといいます。今回は、abm400の規格、許容応力度、定着版、abr400との違いについて説明します。アンカーボルトは、下記の記事が参考になります。
アンカーボルトとは?柱脚と基礎をつなぐ役割・種類・施工注意点
また、abr400については下記が参考になります。
abr400とは?1分でわかる意味、規格、許容応力度、定着版との関係
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abm400の規格と許容耐力を下記に示します。
abm400は、アンカーボルトの径が少ないです。
M24~48のみです。
一方、abr400は、M16~48まであります。
意外と忘れやすいので注意してくださいね。
私も昔、図面にabm400のM20と明記したことがあります。
現場で「abm400-M20は無い」と聞き、慌てて直しました。
| ボルト径 | 軸断面積(m㎡) | ねじ部有効断面積(m㎡) | 短期許容引張耐力 | 短期許容せん断耐力 |
| M24 | 452 | 384 | 90.2 | 52.1 |
| M27 | 573 | 496 | 117 | 67.5 |
| M30 | 707 | 621 | 146 | 84.3 |
| M33 | 855 | 761 | 179 | 103 |
| M36 | 1020 | 865 | 203 | 117 |
| M39 | 1190 | 1030 | 242 | 140 |
| M42 | 1390 | 1210 | 260 | 150 |
| M45 | 1590 | 1340 | 288 | 166 |
| M48 | 1810 | 1540 | 331 | 191 |
abm400の方が、abr400よりも許容耐力は大きいです。これは、断面積が大きいからです。
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abm400とは、構造用切削両ネジアンカーボルトのことです。切削(せっさく)とは、簡単にいうと「切り削る(けずる)加工」のことです。木の伝統工芸品は、ノミやミノを使い、削って製作しますが、これに近いイメージです。
大工さんが、かんなを使って木を成形しますよね。これも切削加工の1つです。abm400は、棒鋼を切削加工して「ねじ部分」をつくります。「両ネジ」とは、アンカーボルトの両側にネジにある、という意味です。
アンカーボルトは両側にナットを締めるので、両ネジボルトとします。※アンカーボルトの基礎は、下記が参考になります。
アンカーボルトとは?規格(SS400等)・サイズ・種類・埋め込み深さの計算
abm材は、abm400の他にabm490があります。
abm490は、400級鋼に比べて強度が高いです。
また、abm400はabr400に比べて、軸断面積とねじ部有効断面積の値が大きく違います。
アンカーボルトの断面算定では、ねじ部有効断面積を使います。
間違えないよう注意してください。
abm400は、必ず定着版かフックを設けます。一般的に定着版を使った方が、納まりがよいです。※定着版については下記の記事が参考になります。
abm400とabr400の違いを下記に整理しました。
・加工の違い
・断面積の違い
・軸断面積とねじ部有効断面積の関係
・伸び能力
abm400とabr400は似ていますが、実は異なる点が多いです。前述した加工の違い(切削と転造の違い)も、その1つです。※転造ねじについては下記が参考になります。
abr400とは?1分でわかる意味、規格、許容応力度、定着版との関係
abm400は、abr400に比べて断面積が少し大きいです。
よって、許容耐力も若干変わります。
またabr400は、元々軸部断面積とネジ部断面積があまり変わらないように製作されています。
abr400の規格とabm400の規格を見比べてくださいね。
※abr400の規格は下記が参考になります。
abr400とは?1分でわかる意味、規格、許容応力度、定着版との関係
abm400とabr400は両方とも「伸び能力のあるアンカーボルト」です。しかし、abm400の伸び能力は、abr400に比べて半分程度です。abr400の方が、伸び能力のある材料といえます。
混同しやすい用語
abr400
転造加工によりねじ部を作る構造用アンカーボルトで、ボルト径はM16?M48まであります。
abm400が切削加工でM24?M48のみであるのに対して、abr400は転造加工でM16から対応し、伸び能力もabm400より高い点で異なります。
今回は、abm400について説明しました。
意味やabr400の違いが、理解頂けたと思います。
abm400は切削ねじによるアンカーボルトです。
転造ネジ(abr400)よりも、軸断面積とねじ部有効断面積の値に開きがあります。
設計で使う時は、断面算定に注意してくださいね。
また、abr400に比べてabm400は、アンカーボルトの径が少ないことも覚えておきましょう。
※下記の記事も併せて参考にしてください。
abr400とは?1分でわかる意味、規格、許容応力度、定着版との関係
アンカーボルトとは?規格(SS400等)・サイズ・種類・埋め込み深さの計算
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。
