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アンカーボルトが何か知っていますか。アンカーボルトは、鉄骨造の「柱脚」に必要な部材の1つです。柱脚に関しては、下記が参考になります。
柱脚の種類は?1分でわかる種類と意味、鉄骨と基礎、アンカーボルト、ベースプレートの関係
今回は、そんなアンカーボルトに着目して、アンカーボルトの目的や、規格、サイズ、種類について説明します。
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アンカーボルトには、基本的に下記の2つがあります。
です。
間柱など、両端がピン接合で地震力を受けない2次部材は、柱脚のアンカーボルトをSS400にすることもあります。しかし、JIS規格でアンカーボルトとして定められているのは、上記です。
※間柱や、ピン接合に関しては下記が参考になります。
400と490は、鋼材の材料強度です。ABRとABMの違いは後述します。
前述したアンカーボルトの規格とサイズを下記に示します。
まずはABRアンカーボルトの規格とサイズを示します。
ABR400の規格とサイズ
ABR400の公称耐力
次にABMアンカーボルトの規格とサイズを示します。
ABM400の規格とサイズ
ABM400の公称耐力
アンカーボルトは、必ず呼び径に合ったナットや座金のサイズが規格化されています。但し、ナットと座金に関しては、ABRとABMで規格やサイズが同じです。下図表を参考にしてください。
ナットの規格とサイズ
座金の規格とサイズ
ナット、座金については、下記が参考になります。
ナットとは?1分でわかる寸法、絞め方、ボルトとの違い、ナットの向き、使い方
ワッシャーとは?1分でわかる規格、寸法、向き、順番、役割、スプリング座金
アンカーボルトは、先端をフック付きにするか定着版付きにする必要があります。これは、アンカーボルトの定着性を強くするためです。また定着版は、フック付きよりも納まりが良く、施工も簡単です。
下表に定着版の規格とサイズを示します。
定着版については、下記が参考になります。
定着版とは?1分でわかる意味、サイズ、役割、アンカーボルトとの関係
アンカーボルトは、柱脚で最も重要です。その理由は、上部の鉄骨造と、基礎のRC造を繋ぎ合わせる目的があります。アンカーボルトは、ベースプレートを介して、基礎柱や基礎に定着させます。ベースプレートに関しては、下記が参考になります。
ベースプレートとは?1分でわかる意味、鉄骨柱、基礎との関係、設計法
また、鉄骨造の固さはアンカーボルトの影響を受けます。例えば、アンカーボルトの径が太ければ、建物の剛性は上がります。逆に細径のアンカーボルトを用いた建物は、柔らかく、変形が大きくなるのです。
言い換えれば、アンカーボルトは地震時に建物の変形を抑える効果がある、といえます。ボルトなので小さな部材ですが、無視できない存在です。
前述したABRとABMは何が違うのでしょうか。下記に整理しました。
どちらが有利、とは言い難いですが一般的にABRアンカーボルトを用いることが多いです。官公庁の施設でも、一般的にABRを用います。
詳細は下記が参考になります。
abr400とは?1分でわかる意味、規格、許容応力度、定着版との関係
abm400とは?1分でわかる意味、規格、許容応力度、abr400との違い
前述したように、アンカーボルトは基礎又は基礎柱へ定着します。下図をみてください。これはアンカーボルトを定着した様子を描きました。
有効長さとは、柱脚のバネを考慮するときに用いる値です。定着長さと値が異なる点に注意したいですね。
アンカーボルトの施工方法は、下記の流れで行います。
アンカーフレームとは、アンカーボルトを設置する仮設材です。なぜアンカーフレームが必要でしょうか。アンカーボルトを設置するとき、まだコンクリートを打設していません。よって、アンカーボルトは宙に浮いた状態で設置することになります。もちろん宙に浮いた状態で設置などできませんから、仮設材にアンカーボルトを留めて所定の位置に設置します。※アンカーフレームについては、下記が参考になります。
鉄骨のアンカーとは?1分でわかる意味、アンカーフレーム、アンカーボルトとの関係
今回は、アンカーボルトについて説明しました。アンカーボルトは、柱脚を構成する重要な部材です。アンカーボルトの種類や特徴を理解しましょう。下記も併せて参考にしてください。
アンカーボルト長さの計算方法は?1分でわかる計算、m12の埋込長さ、建築基準法との関係
ベースプレートとは?1分でわかる意味、鉄骨柱、基礎との関係、設計法
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