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abr400は、アンカーボルトの材質の1つです。Abrは転造ねじボルトといいます。今回は、abr400の規格、許容応力度、定着版との関係について説明します。アンカーボルトは、下記の記事が参考になります。
アンカーボルトってなに?アンカーボルトの目的と規格、サイズ、種類
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abr400の規格と許容応力度を下表に示します。abr400の引張強さは400N/m㎡です。短期許容引張耐力、せん断耐力は、ねじ部の有効断面積での値です。アンカーボルトなど規格が決まっている材料を使う時、安易に断面積から耐力を計算せず、規格表を読むクセをつけたいですね。
ボルトの引張強さ | ねじの呼び径 | 基準軸径(mm) | 軸部断面積(m㎡) | ねじ部有効断面積(m㎡) | 短期許容引張耐力(kN) | 短期許容せん断耐力(kN) |
400N/m㎡ | M16 | 14.54 | 166 | 157 | 36.9 | 21.3 |
M20 | 18.20 | 260 | 245 | 57.6 | 33.2 | |
M22 | 20.20 | 320 | 303 | 71.2 | 41.1 | |
M24 | 21.85 | 375 | 353 | 83.0 | 47.9 | |
M27 | 24.85 | 485 | 459 | 108 | 62.4 | |
M30 | 27.51 | 594 | 561 | 132 | 76.2 | |
M33 | 30.51 | 731 | 694 | 163 | 94.1 | |
M36 | 33.17 | 864 | 817 | 192 | 111 | |
M39 | 36.17 | 1030 | 976 | 229 | 132 | |
M42 | 38.83 | 1180 | 1120 | 263 | 152 | |
M45 | 41.83 | 1370 | 1310 | 282 | 163 | |
M48 | 44.48 | 1550 | 1470 | 316 | 182 |
abr400とは、アンカーボルトの材質の1つです。他にも、アンカーボルトの材質として下記があります。
・abr490
・abm400
・abm490
abr400の「abr」は、転造ネジボルトを意味します。転造とは、塑性加工によって所定の形状を造ることです。abr400では、円形の軸部を塑性加工により、「ネジの形状」に仕上げています。切削ネジであるabm400と比べて、軸断面積とねじ部断面積の違いが少ないアンカーボルトです。切削しない(削らない)ので無駄がありません。
また、abr400はabmのアンカーボルトに比べて、高い塑性変形能力を有しています。※塑性変形能力は下記が参考になります。
鉄骨造の柱脚は、必ずアンカーボルトを打ちますが、abr400やsnr400、abm400など伸び能力のある材質を使います。※柱脚の種類、abm400の詳細は下記が参考になります。
abm400とは?1分でわかる意味、規格、許容応力度、abr400との違い
abr400は、規格により25d以上の長さを有しています。また、abr400の先端には定着版をつけます。※定着版は下記が参考になります。
定着版とは?1分でわかる意味、サイズ、役割、アンカーボルトとの関係
今回はabr400の規格、許容応力度について紹介しました。軸部の断面積と有効断面積を比べると、ほとんど同じ値だとわかりますね。これがabr材の特徴で、高い変形能力を持ちます。覚えてくださいね。また、アンカーボルトの基本事項も理解してください。下記の記事が参考になります。
abm400とは?1分でわかる意味、規格、許容応力度、abr400との違い
アンカーボルトってなに?アンカーボルトの目的と規格、サイズ、種類
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