この記事の要点
鉄の防錆方法には錆止め塗装(A種・B種など)、溶融亜鉛メッキ、錆びに強い鋼材の使用(ステンレス鋼・耐候性鋼)、電食を避けることの4種類があります。
錆止め塗装は比較的安価ですが定期メンテナンスが必要です。耐候性鋼は表面に安定した錆びを形成して以後の酸化を防ぎます。電食は異種金属の接合で電位差から発生する錆びです。
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鉄は酸化などにより、化学反応を起こし酸化鉄になります。これが、一般的に言う「錆び」です。錆びは、鋼材に悪影響を及ぼすことが多いので、鋼材には色々な防錆方法があります。今回は防錆方法の意味、メッキ、錆止め塗装の関係について説明します。
※防錆方法の1つに、溶融亜鉛メッキ、錆止め塗料があります。下記の記事が参考になります。
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鋼材は錆びやすい材料です。鋼材を始めとする鉄類は、酸性の物質など(身近なものが空気)に触れることで化学反応を起こし、酸化鉄となります。酸化鉄が、いわゆる錆びです。錆がすすむと、手で剥がせるほどボロボロになります。このような錆びを、浮き錆と言います。
よって、鉄類は錆びさせないよう、防錆処理が必要です。下記に防錆方法を整理しました。
・錆止め塗装
・溶融亜鉛メッキ
・錆びに強い鋼材の使用(ステンレス鋼、耐候性鋼)
・電食を避ける
錆止め塗装は、錆びを防ぐための塗料です。錆止め塗料の種類には、A種、B種などがあります。比較的安価で効果もありますが、定期的なメンテナンスが必要です。錆止め塗料の種類など、下記の記事も参考になります。
溶融亜鉛メッキも一般的に用いる防錆方法です。鋼材の表面を亜鉛でコーティングします。溶融亜鉛メッキの意味は、下記の記事が参考になります。
また、ステンレス鋼や耐候性鋼など、元々、錆びに強い鋼材を使う方法もあります。※ステンレス鋼の意味、特徴は下記の記事が参考になります。
ステンレス鋼とは?1分でわかる意味、特徴、線膨張係数、降伏点、引張
耐候性鋼は、鋼材の表面に安定した錆びを形成したものです。耐候性鋼材は、見た目には赤茶色です。これ以上、錆が進行することもなく、既に形成された錆びが、新たな酸化を防ぎます。
鋼材を錆びさせる原因の1つに、電食があります。これは異種金属を接合すると、その電位差により錆が発生する現象です。※電食の意味は、下記の記事が参考になります。
電食とは?1分でわかる意味、アルミ、銅、ステンレスの関係、組み合わせ
電食を避けるためには、なるべく同じ金属を接合します。
混同しやすい用語
錆止め塗装
錆びを防ぐための塗料を鋼材表面に塗る防錆方法で、比較的安価で効果がありますが、定期的なメンテナンスが必要です。
溶融亜鉛メッキとは異なり、亜鉛でコーティングするのではなく、塗料の被膜で鋼材を錆から守ります。
溶融亜鉛メッキ
鋼材の表面を亜鉛でコーティングする防錆方法で、錆止め塗装と並んで一般的に用いられます。
錆止め塗装に対して、溶融亜鉛メッキは亜鉛そのものが犠牲となって鋼材を守るため、より高い耐食性が期待できます。
防錆方法を整理した表を示します。
| 防錆方法 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 錆止め塗装 | 塗料の被膜で鋼材を保護。比較的安価で施工しやすい | 鉄骨造の一般部材 |
| 溶融亜鉛メッキ | 亜鉛でコーティング。耐食性が高く長期間有効 | 屋外露出部材・手すり |
| ステンレス鋼・耐候性鋼の使用 | 素材そのものが錆びに強い。メンテナンス不要 | 外装・橋梁・特殊部材 |
今回は防錆方法について説明しました。意味が理解頂けたと思います。防錆方法は、錆びを防ぐ方法です。錆止め塗料や、溶融亜鉛メッキを施す方法などがあります。これらは一般的な方法なので、是非覚えてくださいね。下記の記事も合わせて参考にしてください。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
「浮き錆」は錆が進んで手で剥がせるほどボロボロになった状態です。このような状態になる前に定期的なメンテナンスが重要です。また電食を避けるには、なるべく同じ金属を接合することが基本です。ステンレス鋼と鋼材を接触させると電食が起きやすいため注意が必要です。