この記事の要点
鉄骨の塗装は、鋼材の腐食(錆)を防止することが主な目的です。
屋外露出の鉄骨では「溶融亜鉛メッキ」または「錆止め塗料」のいずれかが採用されます。
錆止め塗料の種類にはSOP(合成樹脂調合塗料)・油性錆止め・エポキシ系など多数あります。
SOPは一般的な外部塗料で、下塗りに錆止めを塗ってから上塗りします。
一見、建築構造と無関係ですが、違います。
この記事では、鉄骨の塗装とはどのような手順で行うのか、どのような種類があるのか、錆止め塗料の選び方を整理します。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
鉄骨の塗料には色々な種類があります。
一見、建築構造と無関係ですが、違います。
鉄骨部材は錆びやすい材料だからです。
よって、屋外で鉄骨素地の建築物は「溶融亜鉛メッキ」または「錆止め塗料」を行います。
今回は、鉄骨の塗料と錆止め塗料について説明します。
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
鉄骨の塗装は、主に2つの目的があります。
・錆止めのため(腐食防止)
・色を付けるため(見栄え)
鉄骨の塗料は、大まかに2つの種類があります。
・錆止め塗料
・合成樹脂調合ペイント(SOP)
錆止め塗料は、名前の通り錆止めの目的で行う塗料です。合成樹脂調合ペイントは、鋼材に色付けする目的です。合成樹脂調合ペイントは、「ペンキ」ともいいます。
鉄骨の塗料の種類を錆止め塗料と、合成樹脂調合ペイントに分けて整理しました。
鉄骨面の錆止め塗料の種類は下記です。※後述する亜鉛メッキ鋼面の錆止め塗料と異なります。
鉛、クロムフリー錆止めペイント1種は、錆止め塗料A種といいます。A種は、屋外、屋内の両方で使えます。水系錆止めペイント、鉛・クロムフリー錆止めペイント2種は、錆止め塗料B種です。この2つは、屋内のみ利用可能です。
また1種は、溶剤系で2種は水系の塗料です。
亜鉛メッキ鋼面用の錆止め塗料は、上記と異なります。
・A種 ⇒ 鉛酸カルシウム錆止めペイント(JISK5629)
・B種 ⇒ 変性エポキシ樹脂プライマー(JASS18M-109)
・C種 ⇒ 水系錆止めペイント(JASS18M-111)
A種は鉛酸カルシウム錆止めペイントです。「鉛、クロムフリー錆止めペイント」とは種類が違います。一級建築士の学科試験でも頻出する問題です。
合成樹脂調合ペイントは下記の2種類があります。
・1種(JISK5516)
・2種(JISK5516)
建築工事標準仕様書によれば、特に指定がなければ1種を使います。
混同しやすい用語
錆止め塗料と合成樹脂調合ペイント(SOP)
錆止め塗料は鉄骨の腐食を防ぐための塗料で、構造上の耐久性を確保するために使います。
合成樹脂調合ペイント(SOP)は主に色付けを目的とした塗料です。
建築構造上重要なのは錆止め塗料の方です。
鉄骨面用錆止め塗料と亜鉛メッキ鋼面用錆止め塗料
鉄骨(素地)面用の錆止め塗料には鉛・クロムフリー錆止めペイントを使いますが、亜鉛メッキ鋼面には鉛酸カルシウム錆止めペイントなど専用の種類を使います。
鋼面の種類によって使う塗料が異なります。
鉄骨の塗装を整理した表を示します。
| 塗料の種類 | 目的・特徴 | 備考 |
|---|---|---|
| 錆止め塗料A種 | 鉛・クロムフリー錆止めペイント1種(JISK5674) | 屋外・屋内両用、溶剤系 |
| 錆止め塗料B種 | 水系錆止めペイントまたは2種錆止めペイント | 屋内のみ使用可 |
| 合成樹脂調合ペイント(SOP) | 色付けを目的とした塗料(ペンキ) | 特に指定なければ1種を使用 |
今回は鉄骨の塗料について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
鉄骨の塗料は、錆止め塗料と、色付けをする目的のSOPがあります。
2つの違いを理解してくださいね。
建築構造上重要な塗料は、錆止め塗料です。
塗料の種類や塗り方も理解すると良いですね。
塗料の塗り方は下記の図書が参考になります。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。
