この記事の要点
鉄骨の接合設計図を読むとき、「被接合材の板厚」という表現が出てきて何を指すか迷ったことがある。
接合される側の部材のことで、ボルト孔の径や端距離の計算で直接使う概念だ。
この記事では被接合材の意味・接合材との違い・機械的接合と冶金的接合における位置づけを解説する。
機械的接合(ボルト締め)と冶金的接合(溶接)の違いと、被接合材・接合材の使い分けを確認しておこう。
この記事では、被接合材とは何か、治金的接合とどう関係するのかを整理します。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
被接合材とは、接合される部材のことです。
鋼板同士を高力ボルトで接合するとき、鋼板が被接合材です。
今回は被接合材の意味、読み方、接合材との違い、機械的接合、治金的接合との関係について説明します。
接合材として、高力ボルトや溶接があります。
詳細は、下記が参考になります。
高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
被接合材とは、接合される部材です。下図をみてください。鋼板同士を高力ボルトで一体化するときの、鋼板が被接合材です。高力ボルトを「接合材」といいます。
鉄骨造では、接合される部材を「母材」ともいいます。母材の意味は、下記が参考になります。
母材とは?意味・溶接での定義・鉄骨(接合部以外)との関係と対義語
鋼構造の接合材には、下記の種類があります。
高力ボルト
普通ボルト
リベット
溶接(隅肉溶接、完全溶け込み溶接など)
高力ボルトは、建築物の接合材として最も一般的です。鉄骨造では、構造部材を接合するとき、ほぼ高力ボルトを使います。高力ボルトの意味は、下記が参考になります。
高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴
普通ボルトは、高力ボルトより小径で、化粧材や外装材を留める接合材です。また、胴縁や母屋など軽量形鋼を留めるとき使います。普通ボルトの詳細は、下記が参考になります。
中ボルトとは?1分でわかる意味、規格、強度区分、戻り止め、高力ボルト
リベットは、現在使われない接合材です。リベットの詳細は、下記が参考になります。
リベットとは?建築での仕組み・強度と高力ボルトへ切り替わった理由
溶接の種類、強度は下記が参考になります。
溶接部の強度とは?溶接部の耐力の計算方法と許容応力度、材料強度
被接合材は「ひせつごうざい」と読みます。関係用語の読み方は下記です。
接合材 ⇒ せつごうざい
機械的接合 ⇒ きかいてきせつごう
治金的接合 ⇒ ちきんてきせつごう
被接合材と接合材の違いを下記に示します。
被接合材 ⇒ 接合される部材。
高力ボルトや溶接により一体化される鋼板、形鋼など。
接合材 ⇒ 接合する部材。高力ボルトや溶接など
被接合材は機械的接合、治金的接合により一体化されます。機械的接合では、被接合材に孔を空け高力ボルトなどで締め付けます。治金的接合では、溶接により被接合材を一体化します。
混同しやすい用語
接合材
被接合材を一体化するための部材(高力ボルト・溶接・リベットなど)。
被接合材とは逆の立場。
被接合材は「接合される側」の鋼板・形鋼であるのに対して、接合材は「接合する側」のボルトや溶接材料である点が異なる。
試験でどちらが問われているか確認しよう。
被接合材を整理した表を示します。
| 項目 | 被接合材 | 接合材 |
|---|---|---|
| 役割 | 接合される側の部材 | 接合する側の部材 |
| 具体例 | 鋼板・形鋼(母材) | 高力ボルト・溶接・リベット |
| 接合種別 | 機械的接合・治金的接合で一体化 | ボルト孔や溶接により固定 |
今回は被接合材について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
被接合材と接合材の意味は混同しやすいです。
実際の接合部をイメージし、どの部材が被接合材か理解しましょう。
高力ボルトや溶接が接合材と覚えておけば簡単ですね。
下記の記事も併せて勉強しましょう。
高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。
