【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)
fr鋼とは耐火鋼のことです。英語でFire Resistant Steelと書きます。直訳で、火に耐性がある鋼です。fr鋼は耐火被覆を省略する目的で開発された鋼材です。今回はfr鋼の意味、特徴、溶接性、耐火被覆との関係について説明します。※建築物に使う鋼材は、他にも色々あります。下記も参考になります。
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
fr鋼とは、耐火鋼のことです。fr鋼は火に耐性をもち、600℃という高温でも耐力が落ちにくいです(規格値の2/3程度)。よって、fr鋼は耐火被覆が不要または一部省略できます。
普通、鋼材は火に弱いです。350℃で、規格値の2/3程度まで下がります。
一般の鋼については、下記が参考になります。
鋼構造ってなに?よく分かる鋼構造と鉄骨構造、構造力学との関係
火に弱い一般の鋼は、耐火要求がある場合、耐火被覆をします。耐火被覆は、外観上好ましいとはいえません。耐火被覆を無くしたい場合、fr鋼は役に立ちます。※耐火被覆については下記が参考になります。
fr鋼の特徴を下記に整理します(メーカーごとに若干変わります。一般的に言われる内容を書きました)。
・火に耐性があり、耐力が落ちにくい(例えば、600℃で規格値の2/3程度など)
・上記より、耐火被覆が不要または一部省略可能(ただし、大臣認定が必要)
・常温では、一般鋼と同じ扱い
一番の特徴は、高温下でも耐力が落ちにくいことです。一般の鋼なら、耐火被覆が必要でも、fr鋼を使えば省略でき、内観上好ましいです。
fr鋼の溶接性は、SM材、SN材と同程度です。一般の鋼と同じように扱えます。SM材、SN材については下記が参考になります。
fr鋼は耐火被覆が不要または一部省略できます。ただ、注意したいのが、「指定性能評価期間の性能評価を受け、国土交通大臣の認定を取得する」必要があることです。
「大臣認定」の取得は、普通の確認申請業務に比べて大変です。単に耐火被覆を無くしたい、という理由だけでは、fr鋼を使うのは難しいのです。
今回はfr鋼について説明しました。意味が理解頂けたと思います。fr鋼は火に耐性のある鋼です。高温下でも耐力が落ちにくいため、耐火被覆を省略できます。当然、一般の鋼よりコストは上がります。ただ、耐火被覆が無い分、好ましい内観となること、耐火被覆のメンテナンスが不要となりますね。※耐火被覆については下記が参考になります。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)
有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート