この記事の要点
フェンスに作用する風荷重は、風力係数や受圧面積の算定に注意が必要です。
建築基準法の告示より、金網その他の網状の構造物の風力係数は「1.4」です。
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フェンスに作用する風荷重は、風力係数や受圧面積の算定に注意が必要です。建築基準法の告示より、金網その他の網状の構造物の風力係数は「1.4」です。また、風圧作用面積は、金網の見付面積とします。フェンスの充実率(網目の粗さがわかる値)が分かれば、フェンスの表面積に充実率をかければ、フェンス網の見付面積になります。
今回はフェンスに作用する風荷重と計算、公式、外装材との関係について説明します。風荷重、風圧力の算定は下記が参考になります。
風荷重とは?1分でわかる意味、読み方、公式、見付面積との関係、フェンスの風荷重
風圧力とは?1分でわかる意味と計算、速度圧と風力係数、受圧面積との関係、風荷重との違い
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フェンスには風荷重が作用します。風荷重に対して、フェンスが倒れないよう胴縁や支柱の設計を行います。ただしフェンスに作用する風荷重は、風力係数と受圧面積に注意が必要です。風荷重の意味、計算は下記も参考になります。
風荷重とは?1分でわかる意味、読み方、公式、見付面積との関係、フェンスの風荷重
建築基準法では、金網その他の網状の構造物は、風力係数を「1.4」とします。
またフェンスは網目状なので、風が通り抜けます。よって、風荷重の作用する面積は金網等の見付面積とします。下図をみてください。これがフェンスに作用する風荷重の範囲です。
フェンスの網面積を計算するのは面倒なので、充実率を計算することも多いです。充実率とは、
充実率φ=網目の面積を控除したフェンスの見付面積÷フェンスの見付面積
です。下図を見てください。網目の大きさが30mm、網径が4mmとします。
充実率は、
です。フェンスの外形面積Aが1.0㎡のとき、金網の見付面積は
A'=φ×A=0.221×1.00=0.221㎡
です。
フェンスに作用する風荷重の公式を下記に示します。Qwが風荷重、風圧力qに受圧面積(見付面積)Aを掛けた値、φが充実率です。
Qw=q×φ×A
充実率は、フェンスの網目の大きさ、網の径が分かれば計算できます(充実率の計算方法は、前述した通りです)。なお、フェンスメーカーの仕様で、充実率を明記することも多いです。
外装材の風荷重は、告示1458号にて別途、計算方法が示されています。屋上に設置される目隠しフェンスなど、屋外に面する帳壁や外装材に該当する場合、告示1454の計算結果と比較して大きな値を用います。
混同しやすい用語
風荷重(Qw)
風が建物・フェンスに与える力の合計で、風圧力×見付面積×充実率で算定します。風力係数も加味します。
風圧力(q)
単位面積当たりに作用する風の圧力(N/m2)です。風荷重と混同しやすいですが、これに受圧面積を掛けることで風荷重になります。
充実率(φ)
フェンスの開口部を除いた実際の受圧面積の割合です。見付面積(全体面積)と異なり、網目がある場合は1未満の値になります。
フェンスに作用する風荷重を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 風力係数 | 金網・網状構造物:1.4 | 建築基準法告示による |
| 受圧面積 | 金網の見付面積(充実率×表面積) | 充実率は開口除く実面積の割合 |
| 風荷重の計算 | 風圧力×受圧面積 | 外装材設計に適用 |
今回はフェンスに作用する風荷重について説明しました。風荷重の公式、計算方法が理解頂けたと思います。風力係数と、金網の見付面積の求め方に注意しましょうね。下記も併せて勉強してくださいね。
風荷重とは?1分でわかる意味、読み方、公式、見付面積との関係、フェンスの風荷重
風力係数とは?1分でわかる意味、計算例、cf、吹き上げ、風上、風下、独立上屋
風圧力とは?1分でわかる意味と計算、速度圧と風力係数、受圧面積との関係、風荷重との違い
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。


試験での問われ方|管理人の一言
フェンスに作用する風荷重は?に関する問題は建築士試験の構造分野で出題されます。定義と計算の両面から理解しておきましょう。
試験では質量・重量・荷重の単位系(SI単位:kg、N、Pa)と工学単位系(kgf)の変換が問われることがあります。
「1kgf≒9.8N」の換算関係を基本として、面積荷重(N/m2、kN/m2)の意味も整理しましょう。