【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)
風荷重(かぜかじゅう)とは、風圧力qに受圧面積(見付面積)Aを掛けた値です。風圧力は暴風による圧力で、建築基準法に定義されます。水平力に対する構造部材(柱、梁など)の設計をするとき、風荷重や地震力の算定が必要です。今回は風荷重の意味、読み方、公式、見付面積との関係、フェンスの風荷重について説明します。風圧力の求め方、風力係数の意味は下記が参考になります。
風圧力とは?1分でわかる意味と計算、速度圧と風力係数、受圧面積との関係、風荷重との違い
風力係数とは?1分でわかる意味、計算例、cf、吹き上げ、風上、風下、独立上屋
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
風荷重(かぜかじゅう)とは、風圧力qに受圧面積(見付面積)Aを掛けた値です。下式に示します。下記のように、風荷重は風を受ける面積が大きいほど大きな値になります。また、風荷重は、建物の床に作用すると考えます。
Qw=q×A
下図に風荷重と風圧力、見付面積の関係を示しました。
風圧力とは暴風による圧力(一般的にいう台風のこと)です。台風が吹くと窓が揺れると思いますが、これは風の力による作用です。風圧力の求め方は下記が参考になります。
風圧力とは?1分でわかる意味と計算、速度圧と風力係数、受圧面積との関係、風荷重との違い
風による力は、作用する面積が大きいほど大きな値になります。例えば、台風の日に傘を開くと強力な力を感じます。傘を開いた分、風を受ける面積が増えたからです。
建物の構造部材(柱、梁)は、水平力に対する構造計算を行います。このとき建物に作用する水平力として、風荷重を計算します。地震力と風荷重を比較して大きな値を、建物に作用する水平力として採用します。
鉄筋コンクリート造の建物は、風荷重よりも地震力の方が大きいです。一方、平屋建て鉄骨造のように、建物自体が軽い場合、風荷重に注意すべきでしょう。
風荷重は「かぜかじゅう」と読みます。関係用語の読み方を下記に示します。
風圧力 ふうあつりょく
速度圧 そくどあつ
基準風速 きじゅんふうそく
風力係数 ふうりょくけいすう
外圧係数 がいあつけいすう
内圧係数 ないあつけいすう
見付面積 みつけめんせき
風荷重の公式を下記に示します。Qwは風荷重、qは風圧力、Aは受圧面積(見付面積)です。
Qw=q×A
簡単な公式ですが、見付面積の算定に注意が必要です。下図をみてください。3階建て建物に風圧力が作用しています。建物の幅をB、各階の高さをh1、h2、h3とします。
見付面積とは風圧力の作用する面積です。風荷重は建物の床に作用すると考えます。見付面積は、下図のように「建物の幅×上下階の高さの半分の合計」です。
但し、1階と最上階は「上階または下階が無い」ので、風荷重の値は一般階の半分程度です。2階床の見付面積の計算式は「B(h2+h3)/2」です。各階床に作用する風荷重の公式を下記に示します。
QwR=風圧力×受風面積=w×B×h3/2=wBh3/2
Qw2=風圧力×受風面積=w×B×(h2+h3)/2=wB(h2+h3)/2
Qw1=風圧力×受風面積=w×B×h1/2=wBh1/2
フェンスに作用する風荷重は、下式で計算します。
Qw=w×p×A
pは充実率です。フェンスに作用する風荷重は、充実率と風力係数に注意します。充実率は、フェンスなどの網状の構造物に考慮します。下図を見てください。網状になっているので、ある程度、風は通り抜けます。つまり、風荷重を受けません。
充実率p=網目の面積を控除したフェンスの見付面積÷フェンスの見付面積
です。充実率を計算すると、1.00より小さな値になります。
また、網状構造物の風力係数は「1.4」を採用します。風力係数は、建物の形状などで変化する値です。下記が参考になります。
風力係数とは?1分でわかる意味、計算例、cf、吹き上げ、風上、風下、独立上屋
黄色本に細かく明記されます。
今回は風荷重について説明しました。意味や読み方、公式など理解頂けたと思います。風荷重は、風圧力に建物の見付面積を掛けた値です。見付面積の考え方、風荷重の公式を理解しましょうね。また、フェンスに作用する風荷重の求め方も理解しましょう。風圧力、風力係数の求め方も勉強しましょう。
風圧力とは?1分でわかる意味と計算、速度圧と風力係数、受圧面積との関係、風荷重との違い
風力係数とは?1分でわかる意味、計算例、cf、吹き上げ、風上、風下、独立上屋
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)
有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート