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梁幅とは、梁の横方向の長さです。縦方向の長さを梁せい(梁の高さ)といいます。梁幅の読み方は「はりはば」です。一般に、梁せいの方が梁幅より大きい寸法をとります。これは、梁に作用する応力が主として建物立面の面内方向に生じるためで、この方向(梁せい方向)に断面を大きくして断面性能を確保する必要があること、かつ、断面性能を決定する断面二次モーメントは、梁せいの三乗倍、梁幅の1倍に比例(I=bh^3/12)するため、梁せいを大きくする方が断面効率が良いこと等が理由です。
なお、荷重方向に応じて断面二次モーメントの計算上の梁幅と梁せいは逆転することがあるので注意が必要です。前述した理由より、梁は上図に示すような縦が長く、横が短い断面を用います。この梁に横方向の荷重が作用するとき、横向きの荷重に対しての梁せい、梁幅は下図のようにとるので、当然、断面二次モーメントは小さくなります。
以上より、構造的には梁幅の寸法はむやみに大きくしないことが重要です。なぜなら、梁幅を大きくしても断面性能はあまり大きくならず、むしろ重量が増えるからです。特に、自重の大きい鉄筋コンクリート造では注意を要します。ただし、梁幅は構造的な要因だけでなく施工性や意匠を考慮して決めます。たとえば、鉄筋コンクリート造の梁幅は、鉄筋のかぶり、あき、鉄筋の施工性を考慮して決めます。また、鉄骨造の場合でも、「梁せいを小さくしたい」という意匠の要望があれば、梁せいを縮めて梁幅を広げたH形鋼(中幅、広幅H形鋼)の使用もよくあります。
また、地中梁の幅を決めるとき、土と接する鉄筋コンクリート部材のかぶりは一般部より大きくとること、地中梁の鉄筋径が大きくなることもあるので、施工性を勘案して梁幅を決定します。
今回は、梁幅について説明しました。梁幅とは、梁の横方向の長さです。縦方向の長さを梁せい(梁の高さ)といいます。梁幅の読み方は「はりはば」です。一般に、梁せいの方が梁幅より大きい寸法をとります。梁せい、梁の寸法の考え方など下記も参考になります。
梁せいとは?1分でわかる意味、スパン、梁幅との関係、鉄骨、rcの違い
梁の寸法は?1分でわかるrc造、s造の寸法、H形鋼の寸法の読み方
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