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逆梁とは、スラブに対して梁せいが上側に出っ張るものです。一般的に、梁はスラブに対して下側に出っ張ります(これを順梁といいます)。今回は逆梁の意味、読み方、納まり、構造計算、鉄骨造と逆梁の関係について説明します。
※スラブ、順梁の意味は下記が参考になります。
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逆梁とは、スラブに対して梁せいが上側に出っ張るものをいいます。※梁せいは下記が参考になります。
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下図が逆梁です。また右側に順梁(通常の梁)を示しました。
逆梁は天井面に梁がでてこないので、空間を広く使うことができます。天井高が高いので、開放的な印象を持つ方も多いでしょう。※天井高については下記が参考になります。
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その一方で、普通の梁に比べてコストが高くなります。よって、逆梁は積極的に採用されません。分譲マンションなど、室内空間を広く取りたい場合は、逆梁にします。また、納まりの都合で、逆梁にします。
逆梁は「ぎゃくばり」と読みます。順梁は「じゅんばり」です。
逆梁は、スラブに対して上側に梁せいがでます。よって、一般的な建物より階高、構造階高が高くなります。※構造階高については下記の記事が参考になります。
構造階高が大きくなると、地震力や地震力による応力が増えます。よって、柱、梁が大きくなること、鉄筋が増える、など構造計算への影響が大きい構造です。
基本的に、鉄骨造で逆梁は無いです。下図をみてください。鉄骨造の梁はH形鋼が普通です。鉄筋コンクリートと違い、鉄骨梁とスラブは完全に一体化していません。よって、「梁の上にスラブがのる」原則から外れると危ないですね。
上図をみれば、鉄骨造の下にスラブを設けること(逆梁)は難しい、と理解できるでしょう。
逆梁としたマンションと、順梁のマンションを比較します。下図に示しました。同じ階数でも、逆梁とした場合は、階高が大きくなります。階高が大きくなると、その分コストが高くなります。コスト的なデメリットが大きいため、逆梁は使いづらいです。
今回は逆梁について説明しました。意味が理解頂けたと思います。普通、逆梁は積極的に利用しない方法です。コストが高くなるからです。一方で、天井高を高くし、広々とした空間がとれます。逆梁の意味とスラブとの関係、デメリットをよく理解してくださいね。下記も参考になります。
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