建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME > 構造計算の基礎 > マグニチュードは何倍?1上がるとなぜ32倍?マグニチュードとエネルギーの関係は?

マグニチュードが1上がると32倍になる理由|エネルギーとの関係と建築耐震設計への影響

この記事の要点

マグニチュード(M)が1上がると地震のエネルギーは約32倍、2上がると約1000倍になります。これはエネルギーとMの関係(log E ∝ 1.5M)から導かれます。

建築の耐震設計では「稀に発生する地震(M7程度)」と「極めて稀に発生する地震(M8程度)」が基準になります。その違いをエネルギー比で理解しておくことが重要です。

地震のエネルギーEとマグニチュードの関係式は「logE=4.8+1.5M」です。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


マグニチュードが1大きくなると地震のエネルギーは約32倍、マグニチュードが2大きくなると地震のエネルギーは1000倍になります。

地震のエネルギーEとマグニチュードの関係式は「logE=4.8+1.5M」です。

logEは常用対数で底は10であり、エネルギーの形に変形すると「E=10^(4.8+1.5M)」です。

本式についてMが1増加すれば、エネルギーはE=10^1.5≒31.6≒32倍に増えることが分かります。

今回は、マグニチュードは何倍か、1上がるとなぜ32倍か、マグニチュードとエネルギーの関係について説明します。

震度の詳細は下記が参考になります。

震度階とは?計測震度の定義と加速度(gal)との関係

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

マグニチュードは何倍?1上がるとなぜ32倍?

マグニチュードが1大きくなると地震のエネルギーは約32倍、マグニチュードが2大きくなると地震のエネルギーは約1000倍になります。マグニチュードは地震の規模を表しており、最初の定義は


・震央から100kmの所にある地震計の記録紙上の最大振幅の常用対数をその地震のマグニチュードMとする


ものでした。現在、マグニチュードはエネルギーとの関係式が示されており、下式で求められます。


logE=4.8+1.5M


logEは常用対数で底は10です。上式についてE=の形に直すと


E=10^(4.8+1.5M)


になります。

上式について、マグニチュードMが1増加すれば、エネルギーはE=10^1.5≒31.6≒32倍増加することが分かります。

また、Mが2増加すれば、エネルギーはE=10^3=1000倍増加します。

前述のように地震のエネルギーは指数関数のため、Mが1増加するだけでもエネルギーは大きく増加するのです。

震度階とは?計測震度の定義と加速度(gal)との関係

マグニチュードとエネルギーの関係は?

マグニチュードとエネルギーの関係式は下記の通りです。


・logE=4.8+1.5M

・E=10^(4.8+1.5M)

混同しやすい用語

震度

ある地点での揺れの大きさを表す指標。

マグニチュードは地震そのものの規模を表し、震度は場所ごとの揺れの強さを表す点で異なります。

エネルギー(E)

地震が放出するエネルギー量。

マグニチュードMとは対数関係(logE=4.8+1.5M)にあり、Mが1増えると約32倍になります。

マグニチュードとエネルギーの関係を整理した表を示します。

項目内容備考
Mが1増加エネルギーは約32倍(10^1.5≒31.6)指数関数的な増加
Mが2増加エネルギーは約1000倍(10^3=1000)M1増加の32倍の2乗に相当
関係式logE=4.8+1.5M(E=10^(4.8+1.5M))logEの底は10(常用対数)

まとめ

今回は、マグニチュードは何倍になるか説明しました。マグニチュードが1大きくなると地震のエネルギーは約32倍、マグニチュードが2大きくなると地震のエネルギーは1000倍になります。下記も合わせて学習しましょう。

震度階とは?計測震度の定義と加速度(gal)との関係

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

▶ 建築士試験ではどう問われる?
この論点は建築士(構造)で出題されます。実際の問題と解き方は 構造力学・荷重・耐震の過去問解説(分野別・全年度)(無料)で確認できます。

理解度チェック

Q.

マグニチュードが1上がるとエネルギーは何倍になりますか?

答えを見る

マグニチュード(M)が1上がると地震のエネルギーは約32倍、2上がると約1000倍になります。地震のエネルギーEとマグニチュードの関係式はlogE=4.8+1.5Mです。

Q.

なぜマグニチュード1上昇で約32倍になるのですか?

答えを見る

logEは底10の常用対数で、エネルギーの形に変形するとE=10(4.8+1.5M)です。Mが1増加するとエネルギーはE=101.5≒31.6≒32倍に増えるためです。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

▼調べるたびに検索するのをやめたい人へ▼

▼過去問の答えは見たけど、解き方がわからない人へ▼

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 構造計算の基礎 > マグニチュードは何倍?1上がるとなぜ32倍?マグニチュードとエネルギーの関係は?
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事