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設計水平震度とは?1分でわかる意味、工作物、設備、galとの関係

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設計水平震度とは、水平震度に地域係数を掛けた値です。水平震度が0.5で地域係数が1.0のとき、設計水平震度は0.5です。工作物、設備機器などは、設計水平震度を使い地震力の検討を行います。今回は設計水平震度の意味、工作物、設備機器との関係、設計水平震度とgalとの関係について説明します。※建築物に作用する地震力の求め方は、下記が参考になります。

地震力の算定方法と、簡単にわかるZ、Rt、Ai、Coの意味

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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設計水平震度とは?

設計水平震度とは、水平震度に地域係数をかけた値です。下式で表します。


地域係数Zは都道府県ごとに値が規定されます。ほとんどの地域で1.0ですが、沖縄など地震が少ない地域は、Zの値が小さく設定されています。


建築物は、せん断力係数やAi分布を用いて、地震力を算定します。一方、工作物や設備機器は設計水平震度を用いて、地震力を算定します。設計水平震度を使うときは、Ai分布を適用しません。下記に、建築物と工作物の地震力の算定法を整理しました。


工作物 Q=K×W(K=k×Z)

建築物 Q=Z×Rt×Ai×Co×W


kは水平震度、Kは設計水平震度、Wは工作物の重量です。建築物の地震力の計算は、下記が参考になります。

地震力の算定方法と、簡単にわかるZ、Rt、Ai、Coの意味

設計水平震度と工作物の関係

工作物の設計水平震度は、0.5です。建築物の標準せん断力係数は、0.20や0.30を使うので、2.0倍程度大きい値ですね。

設計水平震度と建築基準法

設計水平震度は、建築基準法で


・工作物

・基礎構造物


に使います。設計水平震度は、下記の値を設定します。


k=0.5(煙突などは異なる式を使う)

k≧0.1(1-H/40)*Z


Hは建築物の地下部分の各部分の地盤面からの深さ、Zは地域係数です。Hの高さ分、水平震度を低減できます。

設計水平震度と設備機器

設備機器は、地震力に対して問題ないことを確認します。地震力は、下式で計算します。


設計水平震度の値が大きければ、地震力も大きいです。


設計水平震度の値は、下記の基準を元に設定します。例えば、機器の重要性が高ければ、設計水平震度の値も高めに設定します。

建築設備設計基準 平成30年版


概ね、

の範囲内です。

設計水平震度とgalの関係

設計水平震度kとgalは下記の関係があります。※Galは地震力の加速度のことです。


上記より、設計水平震度0.25とは、地震力の加速度が250galを意味します。

まとめ

今回は設計水平震度について説明しました。意味が理解頂けたと思います。設計水平震度は、水平震度に地域係数をかけた値です。工作物や設備機器を設計するとき使います。工作物の水平震度を覚えてください。水平震度とgalの関係も理解しましょう。建築物の地震力の算定は、下記が参考になります。

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