この記事の要点
線形とは、力と変形・応力とひずみなどが「比例関係」にある状態のことです。グラフに描くと原点を通る一本の直線になります。
弾性範囲内の金属材料は概ね線形挙動を示します。降伏後は非線形(比例しない)状態になり、線形解析では正確に評価できません。建築の構造解析では通常は線形を仮定し、必要に応じて非線形解析を行います。
線形関係をグラフに描くと、1本の真っ直ぐな線で表せます。
この記事では、線形とは何か、非線形とどう違うのか、線形材料の特徴と剛性との関係を整理します。
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線形とは、力と変形、応力とひずみなどが、「比例関係」にある状態をいいます。
線形関係をグラフに描くと、1本の真っ直ぐな線で表せます。
今回は、線形の意味、非線形の違い、線形的な材料、線形と剛性の関係について説明します。
力と変形の関係、応力―ひずみ関係については下記の記事が参考になります。
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線形とは、力と変形、応力とひずみの関係が比例関係の状態です。下図をみてください。応力ひずみ関係を示しました。1本の真っ直ぐな線で描かれていますね。これが線形です。
似た用語で、「弾性」があります。概ね、弾性と線形は同じ意味と考えて良いです。弾性については下記の記事が参考になります。
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線形とは、力と変形が比例関係です。線形状態にある材料は、解析(構造計算)が扱いやすく、計算から実現象を予測しやすいです。
建築物の構造計算も、1次設計では、力と変形の関係が比例関係にある状態をイメージしています。許容応力度計算といいます。下記の記事が参考になります。
線形と非線形の違いを下記に示しました。
線形 ⇒ 力と変形、応力とひずみの関係が、比例関係にある状態。グラフを描くと真っ直ぐな線になる。比例関係なので、結果が予測しやすい。
非線形 ⇒ 力と変形、応力とひずみの関係が、比例関係であらわせない状態。グラフを描くと曲線になる。比例関係でないので、結果を予測しにくい。
線形の性質をもつ材料に弾性材料があります。弾性材料は、応力とひずみの関係が線形的です。力を加えると、その大きさに伴い変形も大きくなります。そして力を増やし続けると、破断します。例えば、
・ガラス
・FRP
などです。建築物の構造部材としては、弾性材料よりも「弾塑性材料」が好まれます。弾塑性材料には、
・鋼
・鉄筋コンクリート
などがあります。鋼は、塑性するまでは線形関係、塑性してからは非線形状態になります。下記の記事が参考になります。
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線形は、力と変形、応力とひずみが比例関係にあることをいいます。線形かどうかは、「剛性」が関係します。よって、力と剛性のバランスが崩れる現象は、非線形状態になります。詳しくは下記の記事が参考になります。
例えば、
・非線形材料
・座屈
・大変形
などが、考えられます。
なお、構造物の剛性は、
・材料のヤング係数
・断面二次モーメント
などが関係します。剛性は下記が参考になります。
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また、鉄筋コンクリートなどは、ひび割れにより剛性低下を起こします。これも非線形の関係です。
混同しやすい用語
線形 vs 非線形
線形は力と変形、応力とひずみの関係が比例関係(グラフが直線)にある状態です。
非線形は比例関係でなく(グラフが曲線)、座屈・大変形・材料の降伏などで発生します。
線形 vs 弾性
弾性は力を取り除くと変形が元に戻る性質で、線形は比例関係にある状態を指します。
概ね弾性と線形は同じ意味で使われることが多いですが、非線形弾性(比例でないが元に戻る)という状態も存在します。
線形を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 線形 | 力と変形・応力とひずみが比例関係 | グラフが直線になる |
| 非線形 | 比例関係でない状態 | 座屈・大変形・材料降伏などで発生 |
| 線形材料の例 | ガラス、FRP(弾性材料) | 鋼材は降伏前まで線形弾性 |
今回は線形について説明しました。意味が理解頂けたと思います。線形は、力と変形、応力とひずみの関係が比例関係にあることです。線形の意味、線形材料の特徴を覚えてくださいね。また、非線形材料の特徴も理解してください。下記の記事が参考になります。
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