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有効細長比をご存じでしょうか。有効細長比は建築基準法に定義のある用語です。そのため、一級建築士試験の法規でも問われる可能性があります。今回は、そんな有効細長比の意味と、単なる細長比の違いについて説明します。
細長比の意味は、下記が参考になります。
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有効細長比とは、「圧縮材の有効座屈長さの断面二次半径に対する比で、各主軸周りのうち最大のもの」と定義されています。
例えば、X軸回りの細長比が100でY軸回りが150のとき、有効細長比は150となります。
部材には方向性があります。また、部材に方向性が無くても、各方向で部材の取り付き方(境界条件)が違えば、有効座屈長さが変わります。つまりX,Y方向で部材の細長比は違います。有効細長比とは、各方向で大きい(厳しい)値をとります。
有効細長比は建築基準法と大きく関係します。それは有効細長比の制限です。建築基準法第65条によれば、大梁と柱の有効細長比は下記の値とします。
大梁よりも柱の方が、有効細長比が小さい値で制限されています。これが何を意味するのか。
「圧縮力を負担する柱は極端に細くできない」
ということです。剛接合となるラーメン構造であれば、基本的に有効細長比が200や250を超えることは無いでしょう。ただ、一般的でない柱(例えばアングルやチャンネルなど)を使う時、細長比が小さくなるので注意したいですね。
最後に有効細長比と細長比の違いを説明します。有効細長比は、前述したような「建築基準法」で定義される値です。
一方、細長比とは単に下式で求められる値です。
λは細長比、Lbは有効座屈長さ、iは断面二次半径です。
有効細長比と細長比の違いは、些細なことですが理解しておきたいですね。特に、有効細長比の求め方は暗記しておきましょう。
今回は有効細長比について説明しました。有効細長比の定義は暗記しても良いでしょう。建築基準法で定義される値なので、第65条の法規も併せて読んでおくと一級建築士の試験に役立ちます。以上、今回の記事が参考になれば幸いです。細長比の意味が理解できない方は、併せて勉強しましょうね。
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