この記事の要点
構造設計の仕事を始めてしばらくの間、「この仕事は向いているのか」と何度か自問した。
計算量の多さ・締め切りのプレッシャー・意匠変更のたびに計算し直す繰り返しは確かにきつい。
ただ、設計した建物が竣工して「この柱は自分が選んだ断面だ」と感じる瞬間には他では得られない達成感がある。
辛さとやりがいの両面を経験から正直に書く。
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構造設計の辛さ学生の皆さんにはきつい情報かもしれませんが、構造設計は辛いお仕事です。もちろん、楽しい場面もありますが、圧倒的に辛いことの方が多いです。今回は、そんな情報をしょーじきに書いていこうと思います。
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まず、第一にこれが一番大変です。
学校の授業で構造設計の演習をするときは、使う荷重も全部決まってて寸法や必要な情報は全て揃っています。
実務でも最初に意匠図が出来上がってくるのですが、例えば構造設計とほぼ同時にスタートする設備設計で考えられる「設備荷重」が決まっていません。
設備荷重というと、例えば室外機であったり太陽光発電機、自家用発電機、等様々な設備機器が考えられます。
こういった設備機器は、屋根にのりますので、その分屋根の荷重を多く見込んでやらないといけませんね。
でも、設備設計も構造設計とほぼ同時スタートなので、決まってくるわけがありません。
よって、そこは経験的にざっくりと予備的な荷重を見込んでおく必要があります。
また、経験的に似たような建物から決めてくるという方法もあります。
とにかく、構造設計にとって「荷重が決まらない」ということは、設計がいつまでたっても終わらないということを意味します。
そもそも、構造設計は先ほどの言ったように「荷重」がとても重要です。
そしてその荷重が決まるのは、「意匠設計、設備設計が終わったとき」ですから、必然的に構造設計が終わるのは一番遅くて良いはずです。
ですが、設計期間を構造だけ伸ばしてもらうわけにはいきませんから、後手に構造での修正がでてきます。
これは、建築設計自体の問題なのですが、「手戻り」が多すぎます。例えば、意匠設計で1箇所修正すれば、設備設計、構造設計全てに影響します。さらに、そこで問題があればまた意匠設計に反映します。それが、設計期間が長くなる原因になるわけです。
そういった設計システム上の問題を無くすために造られたソフトが「BIM」です。BIMは意匠、設備、構造、積算が全て一貫した1つのキャドシステムの中に存在します。これにより、それぞれの分野を修正すれば全ての分野に反映されます。
これは、建築設計にとってとてもいいことだと思います。設計の修正はとても疲れます。手戻りばかりだと設計のモチベーションが低くなります。それを解消するだけでもBIMが早く定着してほしいですね。
混同しやすい用語
構造設計
図面や計算書を作成するデスクワーク中心の業務。
施工管理
現場で建物が設計通りに作られるよう監督する業務。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。
