軸組図が何かご存知でしょうか。家を建てるとき、あるいは建築図面で軸組図を目にすることがあると思います。軸組図は構造図の1つですが、慣れていないとどう見て良いのかわかりませんよね。今回は、そんな軸組図の見方と、軸組図には何が描いてあるのか説明します。
さて、軸組図の見方のポイントを説明しましょう。下記に示しました。
まず1つめは、スパン又は通り芯間距離を見ること。スパンとは柱芯間距離のことです。通り芯間距離は、例えば@通りからA通りまでの距離を意味します。これらの距離を見ることで、柱の位置がわかります。
次に階高を見てください。一般的に軸組図には、高さ方向の寸法が明記してあります。中でもFL間の距離は必ず描いてあるでしょう。場合によっては、梁天端位置も書いてありますが、軸組図では省略することも多いです。
階高の寸法を読み取ることで、建物の高さや柱の長さを知ることができます。
3つめは、柱符号と梁符号を見ること。構造図は部材符号がとても重要です。軸組図は立面的に表示される部材の符号が示してあります。「C○」は柱を意味します。「G○」は梁です。「B○」は小梁、「P○」は間柱です。部材断面は部材リスト図という別図面を読む必要がありますが、外観的な大きさは軸組図でも読み取れます。
下図を見てください。これは、鉄骨造の軸組図の例です。このように、軸組図は柱や梁を立面的に見た図です。
軸組図から何が読み取れるのか知っておきましょう。ポイントは2つです。
です。
前述したように、軸組図は構造図の1つです。構造図は、建物の骨格である柱や梁を表示します。軸組図は、それらの構造部材を立面的に見た図で、建物の骨格が読み取れます。また、柱や梁の位置が読み取れる点も軸組図の特徴です。
一般的に軸組図は「〜通り軸組図」という描き方をします。ある通りの柱と梁の関係を示すのです。※通りや、通り芯については下記の記事が参考になります。
軸組図は、ある面の柱と梁の位置関係や形状を示しているに過ぎません。建物の立体的な形状は、X、Y方向の軸組図を読み取ることや、伏図を見ることも重要です。
今回は軸組図について説明しました。軸組図は、建物の立面的な形状がわかるので伏図よりも理解が早いです。建物の立体的なイメージが持てますからね。但し、注意して欲しいことは構造図は1つの図面では完結しません。
伏図、軸組図、部材リストが揃って、ようやく意味があります。軸組図の見方を理解下あとは、必ず部材リストの見方も知っておきましょう。
※伏図に関しては、下記の記事が参考になります。