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支持層とは、不同沈下などの有害な影響が起きない地盤のことです。簡単にいうと、建物を支える地盤です。「(建物を)支持する層(地盤)」で、支持層です。地盤は、全て同じ種類の地盤でなく、色々な地盤が層状に重なります。そのため、地盤を「層」といいます。今回は、支持層の意味、定義、深さ、支持層に必要な厚さ、n値との関係について説明します。※不同沈下、地盤の意味は、下記が参考になります。
不同沈下とは?1分でわかる意味、原因、読み方、ひび割れの関係
地盤とは?1分でわかる意味、地盤調査、地盤沈下、n値、軟弱地盤
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支持層とは、不同沈下などの有害な変形が起きない地盤です。建物を支えることに適した地盤です。支持層を「良い地盤」、弱い地盤を「悪い地盤」という言い方をします。支持層となる地盤は、「硬くて強度が高い」です。地盤の強度を示す値を、「N値」といいます。※n値の意味は下記が参考になります。
n値とは?1分でわかる意味、目安、求め方、地盤、n値40や50の地耐力
n値が高いほど、良い地盤だと考えてください。
さて、注意したいのは、支持層に明確な定義は無いことです。例えば、高層のビルを支える地盤は、n値が高くないと支えられません。一方、戸建て住宅程度であれば、それほどn値が高くなくても、良いかもしれません。
これは、建物の「重さ」の違いです。建物は、種類に応じて重さが違います。戸建て住宅は、普通2階建て程度です。一方、商業ビルは数十階もの高さがあります。建物の高さが高いほど、建物自体の重さは大きいですね。
また建物の用途に応じて、重さは変わります。その重さに応じて、支持層とみなせる地盤も変わるのです。
支持層に必要な厚さは下記です。
杭基礎 ⇒ 3~5m以上
直接基礎 ⇒ 基礎幅の1.5~2.0倍
杭基礎、直接基礎については、下記も参考になります。
杭基礎とは?1分でわかる意味、設計、杭工事の手順、支持層、フーチングの配筋
直接基礎とは?1分でわかる種類、設計方法、地盤改良、杭基礎との違い
ただし、上記を満足すれば必ずOKになるとは限りません。各状況に応じた判断が必要です。例えば、支持層の下に粘土層がある場合、その層の圧密沈下、支持力は問題ないか確認します(二層地盤の検討)。
また、直接基礎の場合、必要な支持層の厚みは、基礎幅の1.5~2.0倍以上必要です。これは、圧力球根の影響する範囲です。※圧力球根は下記が参考になります。
圧力球根とは?1分でわかる意味、杭、基礎、平板載荷試験との関係
支持層の深さは、各地域により色々です。数メートル掘削し、支持層となる地盤がでる場合もあれば、数十メートル以深まで支持層がでない地盤もあります。
既存の支持層のデータ(土質柱状図)を確認しましょう。※土質柱状図の意味は下記が参考になります。
建物の重さや基礎形式により、支持層と判断する地盤は異なります。規模の小さな建物では、n値5~10でも支持層になります。高層ビルなど規模の大きな建物では、n値60(n値の上限)必要になるでしょう。
支持層が浅い位置で出る場合、直接基礎が望ましいです。数十メートルも深い位置にある場合、杭基礎となります。その中間的な位置で支持層が出る場合は、地盤改良を行った直接基礎と杭基礎を比較します。
支持層の深さにより、基礎構造の種類が変わります。杭基礎、直接基礎、地盤改良の違いは、下記が参考になります。
杭基礎とは?1分でわかる意味、設計、杭工事の手順、支持層、フーチングの配筋
直接基礎とは?1分でわかる種類、設計方法、地盤改良、杭基礎との違い
地盤改良とは?1分でわかる意味、工法の種類、表層改良と柱状改良
今回は支持層について説明しました。意味が理解頂けたと思います。支持層は、不同沈下など有害な影響が起きない地盤のことです。建物を支持する地盤と考えてください。支持層とあわせて、n値の考え方、基礎構造の種類など勉強しましょう。下記が参考になります。
n値とは?1分でわかる意味、目安、求め方、地盤、n値40や50の地耐力
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