この記事の要点
通しダイアフラムとは、柱と大梁を接合する厚鋼板(ダイアフラム)の形式の一つで、柱を梁の上端・下端レベルで切断した位置に設置する。
3種類のダイアフラム(通し・内・外)の中で最も一般的な形式であり、力の伝達と施工性がシンプルな点がメリットである。
この記事では、通しダイアフラムとは何か、内ダイアフラムとどう違うのかを整理します。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
通しダイアフラムとは、柱と大梁を一体化する接合材の1つです。
通しダイアフラムは、柱を大梁の上端、下端レベルで切断した位置に設置します。
通しダイアフラムと切断した柱、通しダイアフラムと大梁は突合せ溶接にて一体化されます。
今回は、通しダイアフラムの意味、内ダイアフラムとの違い、メリット、板厚、材質について説明します。
ダイアフラムの詳細は下記が参考になります。
ダイアフラム(ダイヤフラム)とは?鉄骨柱に必要な理由と種類【図解】
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
通しダイアフラムとは、下図に示すダイアフラムの形式の1つです。ダイアフラムとは、柱と大梁を一体化するための厚鋼板(接合材)です。
下図に示すように、通しダイアフラムは柱を大梁の上端、下端レベルで切断した位置に設置します。また、通しダイアフラムと柱、通しダイアフラムと大梁は突合せ溶接により一体化します。
ダイアフラムの形式には
・通しダイアフラム
・内ダイアフラム
・外ダイアフラム
の3種類ありますが、通しダイアフラムが最も一般的な形式です。ダイアフラムの詳細は下記が参考になります。
ダイアフラム(ダイヤフラム)とは?鉄骨柱に必要な理由と種類【図解】
通しダイアフラムと内ダイアフラムの違いを下図に示します。
内ダイアフラムは、鋼管の内側にダイアフラム(鋼板)を設置するので、施工性や力の伝達が複雑になります。内ダイアフラムの詳細は下記をご覧ください。
通しダイアフラムのメリットは、力の伝達、施工性等、最も単純(シンプル)な点です。よって、前述したように最も一般的なダイアフラムの形式です。
通しダイアフラムの板厚は、慣用的に接合する大梁のフランジ厚の2サイズアップした厚みとします。例えば、大梁のフランジ厚が16mmのとき、通しダイアフラムの板厚は「22mm」です(16mm ⇒ 19mm ⇒ 22mm)。
ただし、厳密にいえば計算による確認(梁フランジの全強度をダイアフラムに伝達できるか)します。通しダイアフラムの計算方法は下記をご覧ください。
また、通しダイアフラムの材質は、板厚方向の割れ性能が大きく改善されたsn400cやsn490cとします。詳細は下記が参考になります。
SN490Cとは?1分でわかる規格、厚さ、重量、特徴、SN490Bとの違い
混同しやすい用語
内ダイアフラム
内ダイアフラムとは、鋼管柱の内側にダイアフラム(鋼板)を設置する形式のことである。
通しダイアフラムが柱を切断して鋼板を貫通させるのに対して、内ダイアフラムは柱を切断せず内側に鋼板を取り付けるため、施工性や力の伝達が複雑になる点で異なる。
ダイアフラムの種類と特徴を整理した表を示します。
| 種類 | 設置方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| 通しダイアフラム | 柱を梁上下端で切断して挿入 | 最も一般的・施工性良好 |
| 内ダイアフラム | 鋼管内側に設置 | 施工性・力の伝達が複雑 |
| 外ダイアフラム | 柱外側に張り出して設置 | 柱を切断しない形式 |
今回は、通しダイアフラムについて説明しました。通しダイアフラムは最も一般的なダイアフラムの形式です。また、通しダイアフラムは、柱を大梁の上端、下端レベルで切断した位置に設置します。ダイアフラム、内ダイアフラムの詳細など下記も勉強しましょう。
ダイアフラム(ダイヤフラム)とは?鉄骨柱に必要な理由と種類【図解】
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では「通しダイアフラムは最も一般的な形式」という点が問われやすい。
通し・内・外ダイアフラムの3種類の違いと、通しダイアフラムの板厚の決め方(梁フランジ厚の2サイズアップ)を整理して覚えておこう。