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添え板は、鉄骨部材の継手に取り付けられる鋼板です。スプライスプレートともいいます。また記号で、「SPL」と書きます。今回は添え板の意味、厚み、材質、記号、ガセットプレートとの違いについて説明します。※ガセットプレートは下記が参考になります。
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添え板は、鉄骨部材の継手に取り付ける鋼板です。継手は剛接合にして一体化させます。鉄骨部材を剛接合する方法は、
の2通りあります。一般的に、「継手」というと、高力ボルト接合のことです。※剛接合は下記が参考になります。
下図をみてください。鉄骨大梁の継手です。添え板は、フランジまたはウェブに取り付けるプレートです。
鋼構造接合部指針を読むと、添え板の定義が書いてあります。
鋼構造接合部設計指針とは?1分でわかる内容、目次、最新版、柱脚
継手は、母材より高い耐力となるよう設計します。これを保有耐力継手といいます。継手の耐力は、高力ボルトの本数、添え板の厚み、幅で変わります。よって、保有耐力継手となるよう、添え板の厚みを決定します。※母材は下記が参考になります。
母材とは?1分でわかる意味、材料、溶接、鉄骨との関係、対義語
ただし、保有耐力継手の計算は面倒なので、実務ではいちいち計算しません。母材の断面が決まれば、「SCSS H97」という書籍から、材質、部材断面に対応したボルト本数、添え板厚を読み取ります。継手の計算法も本書に書いてあるので、是非参考にしてくださいね。
scss-h97とは?1分でわかる意味、目的、梁継手、柱継手、保有耐力接合の表
下図をみてください。フランジに取り付ける添え板は、
の2種類あります。梁内側の添え板は、梁幅が狭いと端空きがとれず、取り付けできません。よって梁幅の狭い箇所の継手は、外添え板のみとします。
またウェブの添え板は、ウェブ両面に取り付けます。※ウェブとフランジについては、下記が参考になります。
継手の耐力は、添え板の厚みや幅で変わります。添え板厚、幅を大きくすれば、その分耐力が大きくなります。
添え板の厚みは鉄骨部材に応じて様々ですが、
などです。保有耐力継手とするので、母材の断面性能が大きくなるほど、添え板も厚くなります。
添え板の材質は、母材の級に合わせます。母材がSN400級なら、添え板も400級です。
添え板は、「SPL」や「PL」という記号で描きます。またリブプレートは「RPL」、ガセットプレートは「GPL」で示します。※リブプレートについては、下記が参考になります。
添え板は、継手に取り付けるプレートです。剛接合にすることが目的なので、母材の耐力以上となるよう、添え板の厚み、幅を決定します。
ガセットプレートは、どちらかと言えば、鉄骨小梁などの二次部材を留める際、必要なプレートです。ガセットプレートについては下記が参考になります。
今回は添え板について説明しました。意味が理解頂けたと思います。継手を剛接合とするため、添え板は必要です。継手の耐力は計算が面倒ですが、一度は計算してみましょう。前述したSCSSH97や鋼構造接合部指針などに詳しく書いてあります。下記も併せて学習しましょう。
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