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添え板(スプライスプレート)とは?厚み・材質・記号SPLとガセットプレートとの違い

この記事の要点

添え板(スプライスプレート)とは、鉄骨部材の継手を剛接合とするために取り付ける鋼板で、記号は「SPL」である。

保有耐力継手となるよう母材の断面に応じて厚みを決定し、材質は母材の級に合わせる。

この記事では、添え板(スプライスプレート)とは何か、厚み・材質はどう決めるのか、ガセットプレートとどう違うのかを整理します。

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添え板は、鉄骨部材の継手に取り付けられる鋼板です。スプライスプレートともいいます。また記号で、「SPL」と書きます。今回は添え板の意味、厚み、材質、記号、ガセットプレートとの違いについて説明します。※ガセットプレートは下記が参考になります。

ガセットプレートとは?目的・厚みの決め方・スプライスプレートとの違い

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添え板(スプライスプレート)とは?

添え板は、鉄骨部材の継手に取り付ける鋼板です。継手は剛接合にして一体化させます。鉄骨部材を剛接合する方法は、

の2通りあります。一般的に、「継手」というと、高力ボルト接合のことです。※剛接合は下記が参考になります。

剛接合とピン接合の意味と、納まりと構造性能の違い


下図をみてください。鉄骨大梁の継手です。添え板は、フランジまたはウェブに取り付けるプレートです。

添え板と継手

鋼構造接合部指針を読むと、添え板の定義が書いてあります。

鋼構造接合部設計指針とは?1分でわかる内容、目次、最新版、柱脚


継手は、母材より高い耐力となるよう設計します。これを保有耐力継手といいます。継手の耐力は、高力ボルトの本数、添え板の厚み、幅で変わります。よって、保有耐力継手となるよう、添え板の厚みを決定します。※母材は下記が参考になります。

母材とは?意味・溶接での定義・鉄骨(接合部以外)との関係と対義語


ただし、保有耐力継手の計算は面倒なので、実務ではいちいち計算しません。

母材の断面が決まれば、「SCSS H97」という書籍から、材質、部材断面に対応したボルト本数、添え板厚を読み取ります。

継手の計算法も本書に書いてあるので、是非参考にしてくださいね。

scss-h97とは?1分でわかる意味、目的、梁継手、柱継手、保有耐力接合の表


下図をみてください。フランジに取り付ける添え板は、

の2種類あります。梁内側の添え板は、梁幅が狭いと端空きがとれず、取り付けできません。よって梁幅の狭い箇所の継手は、外添え板のみとします。

フランジとウェブの添え板

またウェブの添え板は、ウェブ両面に取り付けます。※ウェブとフランジについては、下記が参考になります。

ウェブとフランジの違いとは?H形鋼のどこか・役割・覚え方を解説

添え板(スプライスプレート)の厚み

継手の耐力は、添え板の厚みや幅で変わります。添え板厚、幅を大きくすれば、その分耐力が大きくなります。


添え板の厚みは鉄骨部材に応じて様々ですが、

などです。保有耐力継手とするので、母材の断面性能が大きくなるほど、添え板も厚くなります。

添え板(スプライスプレート)の材質

添え板の材質は、母材の級に合わせます。母材がSN400級なら、添え板も400級です。

添え板(スプライスプレート)の記号

添え板は、「SPL」や「PL」という記号で描きます。またリブプレートは「RPL」、ガセットプレートは「GPL」で示します。※リブプレートについては、下記が参考になります。

スチフナーってなに?1分でわかる意味と、目的

添え板(スプライスプレート)とガセットプレートの違い

添え板は、継手に取り付けるプレートです。剛接合にすることが目的なので、母材の耐力以上となるよう、添え板の厚み、幅を決定します。


ガセットプレートは、どちらかと言えば、鉄骨小梁などの二次部材を留める際、必要なプレートです。ガセットプレートについては下記が参考になります。

ガセットプレートとは?目的・厚みの決め方・スプライスプレートとの違い

混同しやすい用語

ガセットプレート

鉄骨小梁などの二次部材を留める際に用いるプレートで、記号は「GPL」である。

添え板が継手を剛接合するためのプレートであるのに対して、ガセットプレートは二次部材の取り付けに用いるプレートであり、目的が異なる。

試験での問われ方|管理人の一言

建築士試験では添え板・ガセットプレート・リブプレートの違いや用途が問われます。

保有耐力継手の考え方とあわせて整理しておきましょう。(一級建築士 頻出:添え板・ガセットプレート・リブプレートの違いと用途が繰り返し出題)

添え板(スプライスプレート)の種類と特徴を整理した表を示します。

部材名記号用途・目的
添え板(スプライスプレート)SPL鉄骨継手の剛接合
ガセットプレートGPL二次部材の取り付け
リブプレートRPLウェブ補強・座屈防止

まとめ

今回は添え板について説明しました。

意味が理解頂けたと思います。

継手を剛接合とするため、添え板は必要です。

継手の耐力は計算が面倒ですが、一度は計算してみましょう。

前述したSCSSH97や鋼構造接合部指針などに詳しく書いてあります。

下記も併せて学習しましょう。

スチフナーってなに?1分でわかる意味と、目的

ガセットプレートとは?目的・厚みの決め方・スプライスプレートとの違い

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理解度チェック

Q.

添え板(スプライスプレート)とは何で、記号は?

答えを見る

鉄骨部材の継手に取り付ける鋼板で、記号は「SPL」(または「PL」)です。継手を剛接合にして一体化させるためのもので、フランジまたはウェブに取り付けます。継手は母材より高い耐力となるよう設計します(保有耐力継手)。

Q.

添え板の厚み・材質の決め方と、ガセットプレートとの違いは?

答えを見る

継手の耐力は添え板の厚み・幅で変わるため、保有耐力継手となるよう母材の断面性能に応じて厚みを決めます(9・12・16・19・25mm等)。材質は母材の級に合わせます(母材がSN400級なら添え板も400級)。一方ガセットプレート(GPL)は小梁などの二次部材を留めるプレートで、目的が異なります。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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