この記事の要点
S10Tとはトルシア形高力ボルト(シャーボルト)の規格名で、JIS B 1186に規定されます。
ピンテールが折れることで締め付けが完了したことを目視確認できる特徴があります。
六角高力ボルトF10T・F8Tとの違い・標準ボルト張力・軸力の管理方法と建築鉄骨接合での使い方を解説します。
s10tはJIS規格品ではなく各メーカーの大臣認定品であり、JIS規格のf10t(高力六角ボルト)とは締め付け方法と規格体系が異なる。
この記事では、s10tとは何か、s10tの規格はどうなっているのか、ピンテールとは何か、jisとどう関係するのかを整理します。
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s10tは、トルシア型高力ボルトを表す記号です。高力ボルトには、色々な種類がありますが、最も一般的に使う高力ボルトです。今回はs10tの意味、規格、重量、ピンテール、jisとの関係について説明します。
高力ボルトの意味、トルシア型高力ボルトの特徴は、下記も参考になります。
高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴
トルシア形高力ボルトとは|S10T記号・ピンテール破断と施工管理
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s10tは、トルシア型高力ボルトを表す記号です。下図をみてください。これがs10tです。
s10tは、頭付きナットの部分が、「丸み」をおびています。一方、f10tという高力六角ボルトは、名前の通り、ナットが六角形です。
トルシア型高力ボルトの特徴は、下記も参考になります。
トルシア形高力ボルトとは|S10T記号・ピンテール破断と施工管理
また、s10tとf10tではボルトの締め付け方法が違います。下記に示します。
s10t ⇒ トルクコントロール法
f10t ⇒ ナット回転法
トルクコントロール法は、ボルトの締め付けに必要な「トルク」を管理します。ナット回転法に比べて、精度よく引張力を導入できます。トルクコントロール法、ナット回転法の意味は、下記が参考になります。
トルクコントロール法とは?1分でわかる意味、手順、トルク値、本締め
ナット回転法とは|一次締め・120°本締め手順と高力六角ボルトの施工
s10tの規格を下記に示します。
一部、f10tと書いてありますが、値はs10tと同じです。
s10tの重量を下記に示します。
s10tをみてください。ナットの下側にピンテールが付いています。
s10tを締め付ける方法はトルクコントロール法です。これは、ピンテールがねじ切れるまでトルクを導入する方法です。
ナット回転法のように、締め付け角度を意識する必要が無いので簡単です。トルクコントロール法の詳細は、下記が参考になります。
トルクコントロール法とは?1分でわかる意味、手順、トルク値、本締め
s10tは、jisに規定されない材料です。その代わり、各ボルトメーカーが大臣認定品を取得しています。なお、f10tはjis規格を取得しています。f8tは大臣認定品です。
F10t、f8t(溶融亜鉛メッキ高力ボルト)の特徴は下記が参考になります。
高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴
溶融亜鉛メッキ高力ボルトとは?F10Tとの違いと屋外・腐食環境での適用
混同しやすい用語
s10t(トルシア型高力ボルト)
ピンテール付きのトルシア型高力ボルト。
ピンテールが破断するまでレンチで締め付けることで所定の軸力を確保する(トルクコントロール法)。
JIS規格ではなく大臣認定品。
f10tに対して、s10tは「ピンテールの破断で締め付けを管理する」のに対し、f10tは「ナット回転量で締め付けを管理する(ナット回転法)」点が異なる。
f10t(高力六角ボルト)
六角頭の高力ボルト。
ナット回転法またはトルクコントロール法で締め付けを管理する。
JIS B 1186に規定されたJIS規格品。
s10tに対して、f10tは「JIS規格品で六角頭形状」であり、s10tは「ピンテール付きで大臣認定品」である点が異なる。
s10tを整理した表を示します。
| 項目 | s10t | f10t |
|---|---|---|
| ボルトの種類 | トルシア型高力ボルト | 高力六角ボルト |
| 締め付け方法 | トルクコントロール法 | ナット回転法 |
| 規格 | 大臣認定品(JIS外) | JIS B 1186規格品 |
今回はs10tについて説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
s10tは、トルシア型高力ボルトの記号です。
高力六角ボルトの記号をf10t、溶融亜鉛めっき高力ボルトの記号をf8tといいます。
s10tの意味、特徴、f10tとの違いを理解しましょうね。
下記も併せて勉強しましょう。
高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴
トルシア形高力ボルトとは|S10T記号・ピンテール破断と施工管理
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