この記事の要点
ss400の降伏点はJIS規格では板厚16mm以下で245N/mm2だが、構造計算の実務では235N/mm2を用いる。
降伏点は材料が弾性変形から塑性変形に移行する応力で、引張強さ(400N/mm2)とは異なる重要な設計値である。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
ss400の降伏点は、245N/m㎡または235N/m㎡以上とjisで規定されています。
構造計算では、材料強度を235N/m㎡として許容応力度が設定されます。
今回は、ss400の降伏点と意味、jisと実務で使う値の違い、ss400の降伏点と応力、ひずみの関係について説明します。
ss400の規格、降伏点の意味は、下記が参考になります。
降伏点とは?1分でわかる意味、求め方、SS400の値、単位、引張強さ
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
ss400の降伏点はjisで、下記の値が規定されています。
・板厚16mm以下 ⇒降伏強度 245N/m㎡
・板厚16mmを超え40mm以下 ⇒降伏強度 235N/m㎡
・板厚40mmを超え100mm以下 ⇒降伏強度 215N/m㎡
板厚に応じて、降伏点の値が変わる点に注意しましょう。板厚が大きいほど、降伏点は小さくなります。ss400の規格、特徴は下記が参考になります。
降伏点とは、材料の塑性化が始まるときの応力(応力度)です。降伏強度や上降伏点ともいいます。降伏点の意味は、下記が参考になります。
降伏点とは?1分でわかる意味、求め方、SS400の値、単位、引張強さ
ss400の降伏点は、jisでは245N/m㎡が規定されますが、構造設計の実務ではこの値は使いません。鋼材の材料強度、許容応力度は、構造関係技術基準解説書に明記があります。ss400の材料強度F値は、
235N/m㎡
です。F値を元に、長期許容応力度、短期許容応力度が設定されます。材料強度の詳細は、下記が参考になります。
材料強度とは?基準強度F値との関係・許容応力度の求め方(コンクリート・鋼材一覧)
ss400の長期許容応力度 F/1.5=156
ss400の短期許容応力度 F=235
を一般的に使います。短期許容応力度は、前述した「降伏点」に対応する値ですが、jisの規定値とやや異なります。許容応力度の意味は、下記が参考になります。
ss400の降伏点を、応力ひずみ線図の関係から理解しましょう。下図にss400の応力ひずみ線図を示します。
上図は、鋼材の応力ひずみ関係を、大まかにモデル化したものです。降伏点を超えると、応力とひずみの関係は比例で無くなります。同じ荷重で引っ張っても、変形がとても大きいですね。応力ひずみ線図は、下記が参考になります。
応力ひずみ線図とは?ヤング率との関係・見方と材料別の特徴(鋼材・コンクリート・脆性材料)
混同しやすい用語
引張強さ(引張強度)
材料が破断する直前の最大引張応力で、ss400では400N/mm2(JIS規格)である。
降伏点が「塑性変形が始まる応力(235N/mm2)」であるのに対して、引張強さは「破断する直前の最大応力(400N/mm2)」であり、値・意味ともに異なる。
ss400の降伏点を整理した表を示します。
| 項目 | JIS規定値 | 実務設計値 |
|---|---|---|
| 降伏点(板厚16mm以下) | 245N/mm2 | 235N/mm2 |
| 長期許容応力度 | ? | 156N/mm2 |
| 短期許容応力度 | ? | 235N/mm2 |
今回はss400の降伏点について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
ss400の降伏点は245N/m㎡、235N/m㎡などがあります。
構造計算の実務では、235の値を使うと覚えてください。
下記の記事や、建築構造技術基準解説書を参考にしてくださいね。
降伏点とは?1分でわかる意味、求め方、SS400の値、単位、引張強さ
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
▶ 建築士試験ではどう問われる?
この論点は建築士(構造)で出題されます。実際の問題と解き方は S造の過去問解説(分野別・全年度)(無料)で確認できます。
SS400の降伏点はJIS規格値と実務設計値でどう違いますか?
JIS規格では板厚16mm以下で245N/mm2ですが、構造計算の実務では材料強度(F値)として235N/mm2を用います。板厚16mmを超え40mm以下で235、40mmを超え100mm以下で215N/mm2と、板厚が大きいほど小さくなります。
降伏点と引張強さの違いは?
降伏点は材料の塑性化が始まるときの応力(SS400の実務値235N/mm2・上降伏点とも)で、これを超えると応力とひずみの関係が比例でなくなり変形が大きくなります。一方、引張強さは破断する直前の最大応力(400N/mm2)で、値も意味も異なります。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では「ss400の設計用降伏点は235N/mm2(実務値)」として問われます。
JIS値(245N/mm2)との違いや、板厚による変化も押さえておきましょう。(一級建築士 頻出:SS400の設計用降伏点235N/mm2(実務値)とJIS値245N/mm2の違いが繰り返し出題)