この記事の要点
断面二次モーメント(I)は梁のたわみを決める重要な断面性能で、たわみはEI(曲げ剛性)に反比例する。Iが2倍になればたわみは半分になる。梁の断面を大きくするかI形にして「材料を外周に集める」ことでIを増やすのが実務の基本戦略だ。
単純梁(中央集中荷重)の最大たわみはδ = PL³/(48EI)、等分布荷重では δ = 5wL⁴/(384EI)だ。Iを大きくするとδが小さくなる直接的な関係が見える。許容たわみ(例:L/300)以下に収めるためのIの最小値を逆算するのが実務上の設計手順になる。
断面二次モーメントが大きいほど、梁のたわみは小さくなります。
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断面二次モーメントと梁のたわみは、反比例の関係にあります。断面二次モーメントが大きいほど、梁のたわみは小さくなります。今回は、断面二次モーメントと梁のたわみの関係、たわみの計算方法について説明します。
断面二次モーメントの意味、梁のたわみの計算方法は、下記が参考になります。
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断面二次モーメントと梁のたわみは、反比例の関係にあります。断面二次モーメントが大きくなるほど、梁のたわみは小さくなります。梁のたわみの式を下記に示します。
δ=PL^3/48EI
断面二次モーメントI以外の記号、数字に目をつぶると、下記の関係だとわかります(PL^3/48E=αとおく)。
δ=α/I
Iが100よりも1000の方が、梁のたわみδが小さいですよね。よって、反比例の関係です。なお、梁のたわみは小さい方が良いです。梁の上は、人が歩いたり物を置く場所です。そんな部分が、たわみにより傾いたら大変ですよね。
梁のたわみを小さくしたいなら、断面二次モーメントを大きくすることです。断面二次モーメントの意味は、下記が参考になります。
たわみの計算、意味は下記を参考にしてください。
たわみ(撓み)とは?意味・求め方・公式・単位・記号をわかりやすく解説
梁のたわみは、下式で計算します。2つの式の違いは、集中荷重または分布荷重による違いです。また、「〇」部分は境界条件により係数が違います。
共通点は、「EI」です。Eはヤング係数、Iは断面二次モーメントです。Eは材料で決まります。1つの建築物に対して1つの材料を使うので、簡単に変更できません。
梁のたわみを小さくしたいなら、断面二次モーメントIを大きくしましょう。梁のたわみは、下記の記事も参考になります。
混同しやすい用語
断面係数
断面係数(Z=I/y)は曲げ応力度の算出に使い、断面二次モーメントはたわみ・剛性計算に使います。
役割が異なります。
断面二次半径
断面二次半径(r=√(I/A))は細長比の計算に使う断面定数で、座屈検討時に重要です。
ひずみ
ひずみは断面内の変形の割合で、たわみは部材全体の変位量です。
両者は関連しますが、使う式と意味が異なります。
断面二次モーメントとたわみを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 断面二次モーメント(I) | 断面の曲げ剛性を表す断面定数 | 単位:cm4、mm4 |
| たわみ(δ)とIの関係 | δ=PL3/48EI(集中荷重時)で反比例 | Iが大きいほどたわみは小さい |
| たわみ低減策 | 断面二次モーメントを大きくする | H形鋼など効率的な断面形状が有効 |
今回は、断面二次モーメントを用いた梁のたわみの計算について説明しました。梁のたわみと、断面二次モーメントは反比例の関係だと覚えましょう。断面二次モーメント、たわみの意味も併せて勉強してくださいね。下記の記事が参考になります。
たわみ(撓み)とは?意味・求め方・公式・単位・記号をわかりやすく解説
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断面二次モーメントとたわみの関係は?
断面二次モーメントI(曲げ剛性EIの一部)と梁のたわみは反比例の関係で、Iが大きいほどたわみは小さくなります(Iが2倍ならたわみは半分)。単純梁(中央集中荷重)の最大たわみはδ=PL3/48EI、等分布荷重ではδ=5wL4/384EIです。Eはヤング係数でI以外を固定すれば、たわみδはIに反比例します。
たわみを小さくする実務上の方法は?
梁のたわみを小さくしたいなら断面二次モーメントIを大きくします(梁の断面を大きくするか、I形にして材料を外周に集める)。Eはヤング係数で材料により決まり、1つの建築物に1つの材料を使うので簡単に変更できないため、Iで調整します。許容たわみ(例:L/300)以下に収めるためのIの最小値を逆算するのが設計手順です。なお断面係数Z=I/yは曲げ応力度の算出に使い、区別します。
