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根太とは?1分でわかる意味、寸法、間隔、材質、鉄骨と木材の根太

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根太とは、床を支える補強部材です。床の安全性、居住性を高める目的で根太をもうけます。「梁」と似ていますが、根太は梁よりも小さな部材です。木造、鉄骨造で、床を受ける「根太」があります。今回は根太の意味、寸法、間隔、材質、鉄骨と木材の根太について説明します。


根太を支える部材に「大引(おおびき)」があります。根太、大引など床を支える骨組みを、床組みといいます。大引、床組の意味は下記が参考になります。

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根太とは?

根太は床を支える補強部材です。下図に根太を示します。

根太とフローリング

木造住宅に住んでいる方は、床を見てください。フローリングが貼ってありますね。このフローリングは「仕上げ材」の木板で、その下に「あなたの体重を支える板」が張ってあります。


これを構造用合板といいます。構造用合板は、「下張り用床板」「捨張り用床板」ともいいます。


捨張り用床板は12mm程度の厚さなので、板だけでは壊れてしまいます(スマートフォンくらいの厚さです)。


よって床板を支える部材が必要ですね。これが「根太」です。根太と床板は接着剤と釘を併用して留めます。また、床板と根太、胴差、梁などを所定の釘によって留める方法もあります(今回は説明を省略します)。


根太は300又は450間隔で配置されます。半端な間隔ですが、昔から使われた尺貫法をメートル法に直したときの名残で、このような寸法です。


根太間隔は床板の厚み、強さで決定します。後述するように、床板が厚ければ、根太は粗い間隔です(900など)。逆に床板が薄い場合、根太間隔は細かくします。


木造では、根太の寸法を45×45mm又は45×60mm程度の部材を使います(又は各メーカーで寸法は変わります)。


鉄骨造では、階段の踊り場に「根太」を使います。木造と違って鉄骨根太は、アングル材です。踊り場は根太と床板で造られますが、前述したように、板の厚みによってアングルの間隔は変わります。下図は鉄骨根太と床板の関係です。

鉄骨の根太

根太の寸法

根太の寸法を下記に整理しました。鉄骨と木材では強度や剛性が異なるので、一般的な根太の寸法が違います。

鉄骨

・L-65×65×6など

木造

・45mm×45mm、45mm×60mmなど


根太は比較的細かく配置されること、大きな力が作用しないことから、部材寸法は小さいです。鉄骨、木造の両者に共通しています。


木造の根太は、一般的に上記の寸法ですが各メーカーごとに仕様寸法が異なる点に注意してください。

根太の材質

根太の材質を下記に整理しました。鉄骨の根太は、アングル材(SS400しかない)が普通です。

鉄骨

・SS400

木造

・ヒノキ、スギ、マツなど

根太の間隔

根太の間隔は、床材により変わります。前述したように、床材が厚く強ければ、根太は粗い間隔でよいでしょう。例えば木造では、畳敷きとするほうが根太の間隔を粗くできます。下記に根太の間隔を整理しました。

鉄骨

・450ピッチ、600ピッチなど

木造

・下張り用床板       300mm以下(床板は構造用合板又はパーティクルボード)

・畳下床板         450mm以下(床板は構造用合板又はパーティクルボード)

・構造用合板24mm以上   910mm以下(床板を胴差、床張、根太に直接釘で留める)


木造の根太は、床板を厚くすることで間隔を粗くできます。特に、構造用合板を24mm以上にして、床板を構造部材に直接留める場合は、間隔を910mm以下にできるのです。


また、構造用合板が12mm以上の場合でも、床板と根太、胴差、床梁などを適切な方法で留めた場合は、根太間隔を500mm程度にすることも可能です。

床根太の読み方

床根太は「ゆかねだ」とよみます。根太は「ねだ」です。一般的には、「根太」ということが多いです。あえて床をつけなくても、「根太」といえば床の補強材だと分かっているからです。

まとめ

今回は根太を説明しました。根太は床を支える部材です。木造住宅にお住まいの方は、フローリングの下に根太があるんだ、と覚えると理解が早いですね。また鉄骨造では階段踊り場の床下にアングル材が配置されています。これが鉄骨の根太です。根太の意味、寸法、間隔など基本的な寸法は覚えておきましょう。

根太を勉強した後は根太を支える大引の意味、床組みの意味を理解しましょうね。

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