この記事の要点
固定端モーメントは、固定端に生じる曲げモーメントです。
固定端モーメントは記号で「C(シー)」と書きます。
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固定端モーメントは、固定端に生じる曲げモーメントです。固定端モーメントは記号で「C(シー)」と書きます。今回は固定端モーメントの意味、片持ち梁、両端固定梁、一端固定他端ピン支持梁との関係、解き方を説明します。また、固定端モーメントと固定法についても紹介します。
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固定端モーメントは、固定端に生じる曲げモーメントです。※固定端については下記の記事が参考になります。
固定端とは、鉛直・水平・回転を拘束する支点です。固定端を利用した梁構造に片持ち梁があります。下図をみてください。片側が固定端で、他端が自由端ですね。
片持ち梁に荷重が作用すると、固定端で最大の曲げモーメントが生じます。この曲げモーメントが固定端モーメントです。
固定端モーメントは記号で「C(シー)」と書きます。そのため実務では、「シー」と言うことも多いです。
・概算応力が簡単に算出できる
・固定モーメント法に利用する
・連続梁の計算に利用する
例えば、支点が完全固定ではなく、回転バネの状態になる部材もあります。回転バネを考慮した梁の解析は、手計算レベルでは面倒です。そこで概算的に固定端モーメントを使うことがあります。
後述する両端固定梁などの固定端モーメントは、簡単な公式1つで応力がわかるため便利です。
あるいは基本設計段階で、RC梁の応力を求めるとき、概算的に固定端モーメントを使うこともあるでしょう。
固定端モーメントは、後述する固定モーメント法に利用されます。※固定モーメント法は下記の記事が参考になります。
また連続梁は不静定構造なので、複雑な式を用いた応力算定は面倒です。実務では、1.2Cとか1.3Cなど固定端モーメントの径数倍で算出することもあります(建築学会の鉄筋コンクリート計算規準で認められている方法です)。
「C」の公式を1つ覚えておけば、実務設計では大変役立ちます。
片持ち梁の解き方とCの関係について説明します。下図をみてください。
荷重条件による公式は下記です。
Cは固定端モーメント、Pは集中荷重、Lは梁のスパン、wは等分布荷重を示します。
片持ち梁の固定端モーメントは、両側に支点がある梁と比べて曲げモーメントが大きくなります。
両端固定梁は不静定構造です。固定モーメント法、たわみ角法、仮想仕事の原理などでときます。下記の記事が参考になります。
固定端モーメントの応力は下記です。
一端固定他端ピン支持梁は不静定構造です。解き方は下記の記事が参考になります。
一端固定他端ピン支持梁の応力は下記です。
固定端モーメントは固定端に生じる曲げモーメントを意味します。材端モーメントは、固定端でない場合でも、材端部に生じる曲げモーメントをいいます。
材端モーメントがよりひろい意味で使うので、固定端モーメントの意味も含みます。
固定モーメント法とは不静定構造物の応力解析法です。おもに不静定ラーメン構造に用いる方法です。固定モーメント法は、固定端モーメント用いて解析します。固定モーメント法は下記の記事が参考になります。
混同しやすい用語
ピン支持(回転支持)
ピン支持は回転自由で並進固定の支持条件です。固定端は回転・並進ともに拘束するため、反力の種類(モーメント反力の有無)が異なります。
単純梁(単純支持梁)
単純梁は両端が支持されるため変形・応力が分散します。片持ち梁は一端固定のため、最大モーメントが固定端に集中し、たわみも大きくなります。
固定端モーメントを整理した表を示します。
| 梁の種類 | 集中荷重時のC | 等分布荷重時のC |
|---|---|---|
| 片持ち梁 | C=PL | C=wL²/2 |
| 両端固定梁 | C=PL/8 | C=wL²/12 |
| 一端固定他端ピン梁 | C=5PL/32 | C=wL²/8 |
今回は固定端モーメントについて説明しました。今回紹介した固定端モーメントは暗記すると便利です。試験で問われることも多い内容ですし、構造設計の実務では毎日のように使います。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
固定端モーメントに関する問題は建築士試験の構造分野で出題されます。定義と計算の両面から理解しておきましょう。
試験ではモーメントの種類(曲げ・ねじり)と計算式、部材に生じるモーメントと支点反力の関係が出題されます。
「力×距離=モーメント」の基本から始め、モーメント図の描き方と正負の符号規則を整理しましょう。