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多軸応力状態(たじくおうりょくじょうたい)とは、色々な方向(軸)から応力が生じる状態です。一方向に軸方向力が作用する状態を、単軸応力状態(たんじくおうりょくじょうたい)といいます。今回は多軸応力状態の意味、軸応力との違い、計算、降伏条件について説明します。単軸応力状態の意味は、下記が参考になります。
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多軸応力状態(たじくおうりょくじょうたい)とは、色々な方向(軸)から応力が生じる状態です。下図をみてください。軸応力(垂直応力)だけでなく、せん断応力も生じています。これが多軸応力状態です。
また、一方向に軸応力が生じる状態を単軸応力状態といいます。下図をみてください。部材に引張力が作用しています。これが単軸応力状態です。
単軸応力状態の意味は、下記が参考になります。
多軸応力状態は、単軸応力状態に比べて、複雑な応力状態です。せん断応力や、各軸に作用する垂直応力を考慮した降伏条件を考えます(降伏条件は後述します)。
多軸応力状態は、「たじくおうりょくじょうたい」と読みます。単軸応力状態は「たんじくおうりょくじょうたい」です。
多軸応力状態と単軸応力状態の違いを、下記に示します。
多軸応力状態 ⇒ 色々な方向(軸)から応力が生じる状態。軸方向応力だけでなく、せん断応力も生じる。
単軸応力状態 ⇒ 一方向から軸方向力が生じる状態。
単軸応力状態は、下記が参考になります。
単軸応力状態の、応力の計算を行います。下図をみてください。棒に圧縮力が作用しています。単軸応力度を計算しましょう。外力をP、断面積をAとします。なお、座屈は起きないと考えます。
圧縮力はP、断面積がAなので、圧縮応力度は
σ=P/A
です。簡単ですね。引張力が作用しても、上記と同じ式です。
多軸応力状態は、単軸応力状態に比べて、降伏条件が複雑です。多軸応力状態の降伏条件には、
ミーゼスの説
トレスカの説
など、色々提案されています。よく使う降伏条件が、ミーゼスの説です。二次元状態におけるミーゼスの降伏条件を下記に示します。
σx^2+σxσy+σy^2+3τxy^2=σo^2
σxはx方向の垂直応力度、σyはy方向の垂直応力度、τxyはせん断応力度、σoは降伏応力度です。上式より算定した降伏応力度σoが、許容応力度を下回ることを確認できれば、「降伏しない」といえます。ミーゼスの降伏条件とせん断応力度の関係は、下記も参考になります。
今回は多軸応力状態について説明しました。意味が理解頂けたと思います。多軸応力状態は、色々な方向(軸)から応力が生じる状態です。単軸応力状態との違い、降伏条件を勉強しましょう。特に、ミーゼスの降伏条件式は、一度目を通してくださいね。下記も参考になります。
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