建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME > 構造計算の基礎 > 建築の地下ピットとは?意味・役割・構造・高さをわかりやすく解説

建築の地下ピットとは?意味・役割・構造・高さをわかりやすく解説

この記事の要点

建築のピットは、地下に設けた配管を通すための空間です。

地下ピットともいいます。

この記事では、建築のピットとは何か、どのような役割があるのか、ピットスラブとの関係を整理します。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


建築のピットは、地下に設けた配管を通すための空間です。

地下ピットともいいます。

ピットをつくることで、1階の給排水用配管を通し、配管の維持管理が容易になります。

今回は建築のピットの意味、役割と必要性、構造と高さについて説明します。

なお、ピットをつくるとき二重スラブにします。

二重スラブについては下記の記事が参考になります。

二重スラブとは?1分でわかる意味、読み方、基礎、水槽、ピット

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

建築のピットとは?

建築のピットとは、地下に設けた配管を通すための空間です。下図がピットです。

ピット

例えばトイレは、排水する配管と給水(手洗い)する配管があります。これらの配管を、ピット空間に通すことで、維持管理が簡単になります。


ピットは絶対に必要なものではないです。

配管を土中に埋める方法もあります。

ただ、ピットをつくらないので、費用は安いですが土中に埋めたメンテナンスが難しいです。

メンテする場合、一度土を掘り返します。

また、土中に埋めた配管は地震や、建設工事の影響で破壊される恐れもあります。

ピットの役割と必要性

ピットの役割は、沢山の配管を地下に設けた空間に通すことで、メンテナンスを簡単にすることです。


私が設計した建物でいうと、大規模なトイレ施設など、沢山の配管を必要とする施設はピットが計画されました。給食センターなど、毎日調理をする場所(給排水が必須)ではピットが必要ですね。


明らかにピットが必要な用途でない場合は、お客様に「ピットを設けた場合」「ピット無しの場合」で、費用対効果やメリット・デメリットを説明します(前述した維持管理など)。

ピットの構造と高さ

ピットは、1階のスラブ下にスラブあるいは土間コンクリートを設けてつくります。下図がピットです。

ピット

ピットの床は、土に接するので耐久性の高い鉄筋コンクリート造とします。ただし、スラブまたは土間コンクリートにするかは建物ごとの判断が必要です。


例えば、水も無く良好な地盤の場合(沈下の恐れがない)、ピットの床は土間コンクリートでも良いでしょう。


逆に、浅い位置で水がでて、地盤の強度が低い場合はスラブにした方が安心です。スラブにすれば、地盤が沈下しても、スラブ自体が荷重を支えるからです。※スラブについては下記の記事が参考になります。

スラブとは?現役設計者が教える意味、特徴、役割、屋根スラブ、土間


ピットの高さは、メンテナンスに必要な寸法、配管を通すために必要な寸法から決定します。

ピット内を人が通るようにしたい場合、「人通孔」が必要です。

人通孔は直径600mmが最低限必要で、地中梁のスリーブ径は、梁せいの1/3が限度です。

よって、人通孔を設ける地中梁せいは1800mmとします。

人通孔を設けるか否かで、ピット高さが変わります。


スリーブ径と梁せいの関係は下記が参考になります。

スリーブってなに?梁のスリーブ位置や間隔、孔径、スリーブ補強

混同しやすい用語

ピットと地下室

ピットは配管などの設備を通すための比較的小さな地下空間で、人が作業できる程度の高さを確保する場合もあります。

地下室は居室や倉庫として使える大きな地下空間で、両者は目的と規模が異なります。

ピットのスラブと土間コンクリート

ピットの床を「スラブ」にすると地盤沈下があっても荷重を支えられますが、「土間コンクリート」は地盤に直接打設するため地盤沈下の影響を受けます。

地盤条件によってどちらを選ぶか判断します。

試験での問われ方|管理人の一言

建築のピットに関する問題は建築士試験の構造分野で出題されます。

定義と計算の両面から理解しておきましょう。

建築のピットの定義・適用条件・計算式は建築士試験の構造分野で出題される基本事項です。

用語の定義を正確に理解したうえで、関連する規準・法令との関係を整理することが大切です。

建築のピットを整理した表を示します。

項目内容備考
ピットの定義地下に設けた配管を通すための空間地下ピットとも呼ぶ
主な役割給排水・電気配管の収容・メンテナンス点検口を設けることが多い
床の種類スラブまたは土間コンクリート地盤条件により選択

まとめ

今回は建築のピットについて説明しました。

意味が理解頂けたと思います。

建築のピットは、地下に設けた配管を通すため空間です。

ピットが必要な理由を理解してくださいね。

またピットの構造や、高さ、スリーブとの関係も併せて覚えてください。

下記の記事も参考になりますよ。

二重スラブとは?1分でわかる意味、読み方、基礎、水槽、ピット

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

この記事の内容を○×クイズで確認する

この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。

意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

ゼロ所長の構造力学問題集で確認する

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【無料】ゼロ所長が解説!建築士試験の構造を効率よく学ぶ

・試験に出るポイントをわかりやすく解説

・今すぐnoteで学ぶ ⇒  ゼロから学ぶ建築士試験の構造

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 構造計算の基礎 > 建築の地下ピットとは?意味・役割・構造・高さをわかりやすく解説
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事