この記事の要点
ゲージ=ボルトを2列並べたときのボルト列と列の間の距離(応力方向に直交する方向)
規定:ボルト径の2.5倍以上、実務では60mmを基準とする
ゲージ距離を大きくするほど曲げモーメントへの抵抗力が増す(テコの原理)
ボルト2列が必要なケース:応力が大きい場合・曲げモーメントを負担する場合
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高力ボルトのゲージとは、ボルトを2列並べたときの、ボルト列と列との間の距離です。似た用語で、ピッチがあります。ピットは、応力方向に並ぶボルト芯間距離です。今回は高力ボルトのゲージの意味、ピッチとの関係、規定について説明します。※高力ボルト、高力ボルトの配置は下記が参考になります。
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高力ボルトのゲージは、ボルトを2列並べたときの、ボルト列と列の間の距離です。下図を見てください。
高力ボルトは、通常、応力が作用する方向に対して平行となる方向に並べます。高力ボルトが1列で足りないとき、2列とします。ゲージとは、応力方向に対して直交する方向の、ボルト芯距離ともいえます。
高力ボルトのゲージ、ピッチは、
ボルト径の2.5倍以上
とします。ただし、実務ではピッチ、ゲージ共に、
60mm
とします。60mmとしておけば、高力ボルトの径を27mm以上としない限り、ピッチやゲージの値を計算で考える必要は無いですね。
※高力ボルトの配置は下記も参考になります。
高力ボルトが2列必要になる場合は、下記のケースがあります。
応力が大きい
曲げモーメントを負担する
高力ボルトに生じるせん断力が大きいとき、高力ボルトを2列にします。2列にすると、ゲージ距離を確保します。ゲージの値は、高力ボルトの径で決めます。基本的に60mmです。
また、曲げモーメントを負担する場合もあります。ゲージ距離を大きくするほど、曲げモーメントに抵抗できます。テコの原理を思い出してください。腕の長さを大きくする方が、小さな力で、物を持ち上げられます。
これと同じで、曲げモーメントに対して、ゲージ距離を長くする方が、高力ボルトに作用するせん断力が小さくなります。
ゲージの値を決める時、高力ボルトに生じるせん断力が小さくなるよう決定します。
混同しやすい用語
【ゲージ】と【ピッチ】の違い:ピッチは応力が作用する方向に並ぶボルトの芯間距離(縦方向)です。ゲージは応力方向に直交する方向(横方向)のボルト列と列の間の距離です。どちらも最小値はボルト径の2.5倍以上、実務では60mmです。
今回は高力ボルトのゲージについて説明しました。意味が理解頂けたと思います。ゲージは、高力ボルトを2列並べた時の、高力ボルトの列と列間の距離です。似た用語でピッチがあります。ピッチとゲージの違いを覚えてくださいね。下記の記事も併せて参考にしてください。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
実務でピッチとゲージを60mmにしておくと、ボルト径が27mm以下の場合は計算なしで規定を満たします。ゲージを大きくすると曲げモーメントへの抵抗力が増すことも、テコの原理で覚えておきましょう。