この記事の要点
SUS201はオーステナイト系ステンレス鋼の一種で、Crが16~18%・Ni が3.5~5.5%を含むが、SUS304よりCrとNiの添加量が少ない。
そのためSUS304と比べると耐食性は劣りますが、コストを抑えたい用途で使われるステンレス鋼です。
この記事では、SUS201とは何か、SUS304とどう違うのか、どんな用途で使われるのかを整理します。
SUS201とは、ステンレス鋼の種類の1つです。
Crが16~18%、Niが3.5~5.5、Mnが5.5~7.5%などの化学成分が添加された鋼です。
SUS202、SUS304に比べてCrの添加量が少ないです。
ステンレス鋼は耐食性がありますがCrの量に影響します。
よって、SUS201よりSUS304の方が耐食性が高いといえます。
今回はSUS201の意味、SUS304との違い、用途、JIS規格との関係について説明します。
SUS202、SUS304の詳細は下記が参考になります。
SUS202とは?1分でわかる意味、成分、比重、用途、耐食性、硬度
sus304とは?1分でわかる意味、比重、ヤング率、溶接性、特徴、規格、成分
sus304の成分は?1分でわかる成分、jis規格、ヤング率、比重の関係
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SUS201はステンレス鋼の種類の1つで、オーステナイト系に分類されます。最も一般的な分類の1つで、SUS201だけでなく下表などのステンレス鋼もあります。
| 種類の記号 | 分類 | 種類の記号 | 分類 |
| SUS201 | オーステナイト系 | SUS321 | オーステナイト系 |
| SUS202 | SUS347 | ||
| SUS301 | SUSXM7 | ||
| SUS302 | SUSXM15J1 |
SUS202、SUS304の特徴は下記が参考になります。
SUS202とは?1分でわかる意味、成分、比重、用途、耐食性、硬度
sus304とは?1分でわかる意味、比重、ヤング率、溶接性、特徴、規格、成分
SUS201とSUS304の違いは、化学成分や機械的性質をみると分かります。特に見るべき点は、SUS201はSUS304よりNiが少なく、Mnが多いことです。
この成分の違いにより、SUS201は価格を抑えやすい一方で、一般に耐食性はSUS304より劣ります。下表にSUS201とSUS304の化学成分を示します。
(単位 %)
| 種類の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | Cu | N | その他 |
| SUS201 | 0.15 以下 | 1.00 以下 | 5.50~ 7.50 | 0.060 以下 | 0.030 以下 | 3.50~ 5.50 | 16.00~ 18.00 | ― | ― | 0.25 以下 | ― |
| 種類の記号 | C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | Cu | N | その他 |
| SUS304 | 0.08 以下 | 1.00 以下 | 2.00 以下 | 0.045 以下 | 0.030 以下 | 8.00~ 10.50 | 18.00~ 20.00 | ― | ― | ― | ― |
| SUS304L | 0.030 以下 | 1.00 以下 | 2.00 以下 | 0.045 以下 | 0.030 以下 | 9.00~ 13.00 | 18.00~ 20.00 | ― | ― | ― | ― |
| SUS304N1 | 0.08 以下 | 1.00 以下 | 2.50 以下 | 0.045 以下 | 0.030 以下 | 7.00~ 10.50 | 18.00~ 20.00 | ― | ― | 0.10~ 0.25 | ― |
| SUS304N2 | 0.08 以下 | 1.00 以下 | 2.50 以下 | 0.045 以下 | 0.030 以下 | 7.50~ 10.50 | 18.00~ 20.00 | ― | ― | 0.15~ 0.30 | Nb0.15 以下 |
| SUS304LN | 0.030 以下 | 1.00 以下 | 2.00 以下 | 0.045 以下 | 0.030 以下 | 8.50~ 11.50 | 17.00~ 19.00 | ― | ― | 0.12~ 0.22 | ― |
| SUS304J3 | 0.08 以下 | 1.00 以下 | 2.00 以下 | 0.045 以下 | 0.030 以下 | 8.00~ 10.50 | 17.00~ 19.00 | ― | 1.00~ 3.00 | ― | ― |
SUS201に比べてSUS304の方が、Crの量が多いです。鋼はCrを添加することで耐食性が高くなります。よってSUS304の方が、耐食性が高いです。また、SUS201とSUS304の機械的性質を比べると、SUS201の方が耐力が高いです。
| 種類の記号 | 耐力 N/m㎡ | 引張強さ N/m㎡ | 伸び % | 絞り % | 硬さ | 適用寸法 | ||
| HBW | HRBSまたは HRBW | HV | ||||||
| SUS201 | 275以上 | 520以上 | 40以上 | 45以上 | 241以下 | 100以下 | 253以下 | ー |
| SUS202 | 275以上 | 520以上 | 40以上 | 45以上 | 207以下 | 95以下 | 218以下 | ー |
| SUS304 | 205以上 | 520以上 | 40以上 | 60以上 | 187以下 | 90以下 | 200以下 | ー |
| SUS304L | 175以上 | 480以上 | 40以上 | 60以上 | 187以下 | 90以下 | 200以下 | ー |
SUS201は、SUS304ほど高い耐食性を必要としない部品や、コストを抑えたい用途で使われるステンレス鋼です。
一方で、屋外、水まわり、塩分の影響を受けやすい場所など、耐食性が重要になる用途では、SUS304やSUS316など別のステンレス鋼を検討することが多いです。
SUS201の規格はjisg4303に規定されています。jisg4303は、ステンレス鋼棒に関する規定です。よって、SUS201は鋼棒の場合のみ規定されます。鋼板、鋼帯ではSUS201を使えません。
混同しやすい用語
SUS202
SUS201と同じくオーステナイト系ステンレス鋼で、Crが17~19%・Niが4~6%を含む材料である。
SUS201に対して、SUS202はCrとNiの添加量がわずかに多く耐食性も高い。
ただしどちらもSUS304よりはCr・Niが少ない。
今回はSUS201について説明しました。意味が理解頂けたと思います。ステンレス鋼は、添加される成分で色々な違いがあります。一般的なステンレス鋼SUS304とSUS201の違いを理解しましょう。下記も参考になります。
sus304とは?1分でわかる意味、比重、ヤング率、溶接性、特徴、規格、成分
SUS202とは?1分でわかる意味、成分、比重、用途、耐食性、硬度
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験ではSUS304との成分・耐食性の違いが問われます。
SUS201はCr・Niが少なくSUS304より耐食性が低い点を押さえておきましょう。(一級建築士 頻出:SUS201とSUS304の成分・耐食性の違いが繰り返し出題)