この記事の要点
鉄骨造の設計をしていると、SS400とSN400を使い分ける場面が出てきます。
規格記号の意味を理解していないと、材料の発注ミスにつながることもあります。
この記事では、建築でよく使うJIS鋼材の種類と規格記号の読み方を整理します。
この記事では、JIS鋼材とは何か、どのようなJIS鋼材があるのかを整理します。
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JIS鋼材とは、JISに規格される鋼材です。
建築物に使う構造部材は、JIS、JAS、大臣認定品のみ使用可能です。
よって、JIS鋼材は鉄骨造の材料として、最も基本的です。
今回は、JIS鋼材の意味、種類と一覧、JIS鋼材の材料記号について説明します。
なお、鉄骨部材の中には、BCRやトルシア型高力ボルトなど、JIS鋼材では無い材料で、一般的に使用されるものもあります。
※JISの詳細は下記が参考になります。
BCR、トルシア型高力ボルトは下記が参考になります。
BCR295(冷間ロール成形角形鋼管)の規格|基準強度295・寸法・重量・STKR違い
トルシア形高力ボルトとは|S10T記号・ピンテール破断と施工管理
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JIS鋼材とは、JISに規格された鋼材のことです。建築物の構造部材は、JIS、JAS、大臣認定品を使います。大臣認定品は基本的に特殊な材料なので、普通はJIS鋼材を使います。※但し、一般的に使う大臣認定品もあります(後述しました)。
鋼材の種類は、下記が参考になります。
鋼材の種類は?種類一覧・用途と材質の特徴・記号(SS・SN・SM材の違い)
JIS鋼材の種類、一覧を下記に整理しました。
JIS G 3136 ⇒ 建築構造用圧延鋼材
JIS G 3101 ⇒ 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3106 ⇒ 溶接構造用圧延鋼材
JIS G 3114 ⇒ 溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材
JIS G 3350 ⇒ 一般構造量軽量形鋼
JIS G 3353 ⇒ 一般構造用溶接軽量H形鋼
JIS G 3475 ⇒ 建築構造用炭素鋼鋼管
JIS G 3444 ⇒ 一般構造用炭素鋼鋼管
JIS G 3466 ⇒ 一般構造用角形鋼管
JIS G 5101 ⇒ 炭素鋼鋳鋼品
JIS G 5102 ⇒ 溶接構造用鋳鋼品
JIS G 5201 ⇒ 溶接構造用遠心力鋳鋼品
JIS G 3352 ⇒ デッキプレート
JIS G 3138 ⇒ 建築構造用圧延棒鋼
上記がJIS鋼材で、鉄骨造の材料として一般的に使います。ただし、柱や接合部の高力ボルトは下記を標準的に使います。
柱 BCR295(冷間成形角形鋼管)
高力ボルト S10T(トルシア型高力ボルト)
上記の2つは、大臣認定品です。冷間成形角形鋼管、高力ボルトは、下記が参考になります。
冷間成形角形鋼管(コラム)とは|BCR・BCP・STKRの違いと柱材
高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴
JIS鋼材の種類と材料記号を下記に整理しました。
JIS G 3136 ⇒ 建築構造用圧延鋼材 ⇒ SN
JIS G 3101 ⇒ 一般構造用圧延鋼材 ⇒ SS
JIS G 3106 ⇒ 溶接構造用圧延鋼材 ⇒ SM
JIS G 3114 ⇒ 溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材 ⇒ SMA
JIS G 3350 ⇒ 一般構造量軽量形鋼 ⇒ SSC
JIS G 3353 ⇒ 一般構造用溶接軽量H形鋼 ⇒ SWH
JIS G 3475 ⇒ 建築構造用炭素鋼鋼管 ⇒ STKN
JIS G 3444 ⇒ 一般構造用炭素鋼鋼管 ⇒ STK
JIS G 3466 ⇒ 一般構造用角形鋼管 ⇒ STKR
JIS G 5101 ⇒ 炭素鋼鋳鋼品 ⇒ SC
JIS G 5102 ⇒ 溶接構造用鋳鋼品 ⇒ SCW
JIS G 5201 ⇒ 溶接構造用遠心力鋳鋼品 ⇒ SCW
JIS G 3352 ⇒ デッキプレート ⇒ SDP
JIS G 3138 ⇒ 建築構造用圧延棒鋼 ⇒ SNR
上から3つのJIS鋼材は、実務でも良く使います。詳細は、下記が参考になります。
軽量形鋼は下記が参考になります。
軽量形鋼とは?種類・規格と溶接性・リップ溝形鋼(Cチャン)との違い
鋼管、角形鋼管は下記が参考になります。
鋼管の種類とは|STK・STKR・BCRなどの記号・特徴・単位重量を解説
冷間成形角形鋼管(コラム)とは|BCR・BCP・STKRの違いと柱材
混同しやすい用語
大臣認定品
国土交通大臣が認定した建築材料。
JIS鋼材とは異なり、BCRやトルシア形高力ボルトなど、JIS規格外でも一般的に使われる建築材料がある。
| 記号 | 名称 | 主な用途 |
|---|---|---|
| SS400 | 一般構造用圧延鋼材 | 汎用建築部材 |
| SN400/SN490 | 建築構造用圧延鋼材 | 梁・柱(靭性確保) |
| SM490 | 溶接構造用圧延鋼材 | 溶接部材・橋梁 |
| STK400/STK490 | 一般構造用炭素鋼鋼管 | 鋼管柱・ブレース |
| STKR400/STKR490 | 一般構造用角形鋼管 | 角形鋼管柱 |
今回は、JIS鋼材について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
JIS鋼材は、JISに規格された鋼材です。
一般的に使う鋼材が多いです。
特に、SN、SM、SS材は覚えてください。
余裕がある方は、SSC、STKR、STK材を覚えましょう。
また、JIS鋼材では無いですが、BCR295も重要です。
下記も併せて参考にしてくださいね。
BCR295(冷間ロール成形角形鋼管)の規格|基準強度295・寸法・重量・STKR違い
STKR材(一般構造用角形鋼管)の規格・サイズ・断面性能一覧
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
JIS鋼材とは?
JISに規格される鋼材です。
建築の構造部材に使用できる材料は?
JIS・JAS・大臣認定品のみ使用可能です。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では、建築物に使える構造材料の種類(JIS・JAS・大臣認定品)と、代表的なJIS鋼材の材料記号(SS400・SN400等)が問われます。(一級建築士 頻出:建築構造用鋼材の種類(JIS・大臣認定品)とSS400・SN400等の材料記号が繰り返し出題)