この記事の要点
sus304は建築構造用ステンレス鋼の代表的な種類で、耐食性・耐火性・溶接性に優れ、降伏比が規定されている。
比重7.93・ヤング率193000N/mm2で、一般鋼よりヤング率がやや小さいためたわみ計算に注意が必要である。
この記事では、SUS304とは何か、比重・ヤング率はどうなっているのか、構造設計上どう使うのかを整理します。
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sus304とは、ステンレス鋼の種類の1つです。
建築構造用ステンレス鋼といいます。
建築構造用鋼材なので、降伏比が規定されます。
今回はsus304の意味、比重、ヤング率、溶接性、特徴、規格、成分について説明します。
※ステンレス鋼、降伏比の意味は、下記が参考になります。
ステンレス鋼とは?1分でわかる意味、特徴、線膨張係数、降伏点、引張
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sus304は、ステンレス鋼の種類の1つで、建築構造用ステンレス鋼といいます。※ステンレス鋼の意味は、下記が参考になります。
ステンレス鋼とは?1分でわかる意味、特徴、線膨張係数、降伏点、引張
他のステンレス鋼と同様に、空気中や水中で錆びにくい特徴があります。また、建築構造用の鋼材なので、降伏比が規定されます。塑性化した際の、エネルギー吸収に優れた材料といえます。※降伏比の意味は、下記が参考になります。
sus304の規格を下記に示します。
ヤング係数、ポアソン比、密度など、一般の鋼と同等程度です。ただ、ヤング係数は鋼より小さく、密度は鋼より大きいことを覚えてくださいね。※ヤング係数、ポアソン比については、下記が参考になります。
ヤング係数(弾性係数)とは?求め方と公式、単位、材料ごとの値【図解】
ポアソン比 意味 縦弾性係数 ヤング率 材料特性 鋼 コンクリート
特に、部材の変形量を計算するとき、ヤング係数が小さいので、たわみが大きくなる点に注意しましょう。
引張強度、降伏比は、下記です。
降伏比 0.4程度
引張強度 520N/m㎡以上
基準強度 235N/m㎡以上
※引張強さについては、下記が参考になります。
sus304の比重は、7.93です。
鋼の比重が7.85なので、鋼よりやや重い材料だといえます。詳細は下記をご覧ください。
sus304の比重は7.93|密度g/cm3と鉄・鋼との違いを比較
sus304のヤング率は、193000N/m㎡です。一般の鋼より、値が小さいですね。
※ヤング率については、下記が参考になります。
ヤング係数(弾性係数)とは?求め方と公式、単位、材料ごとの値【図解】
sus304(ステンレス)のヤング率は193000N/mm2|ポアソン比0.3と降伏点
sus304は、下記の特徴があります。
・空気中、水中で錆びにくい
・耐火性に優れる
・耐低温性に優れる
・溶接性に優れる
・降伏比が規定される
・明確な降伏点が無い
他のステンレス鋼と同様に、耐食性が高い(錆びにくい)のが、特徴の1つです。よって、外気に触れるカ所にステンレス鋼を用います。
また、溶接性にも優れます。一般的な鋼材と同じように溶接が可能です。
sus304は、耐食性に優れており、クロム18%、ニッケル8%が含有されています。なお、クロム11%が含有される鋼を、ステンレス鋼といいます。ステンレス鋼の意味は、下記の記事が参考になります。
ステンレス鋼とは?1分でわかる意味、特徴、線膨張係数、降伏点、引張
sus304の成分の成分は下記も参考になります。
sus304の成分は?1分でわかる成分、jis規格、ヤング率、比重の関係
混同しやすい用語
SUS316
SUS316はsus304にモリブデン(Mo)を約2%添加したステンレス鋼で、耐食性がより高い材料である。
sus304に対して、SUS316はMoが添加されているため塩水や酸に対する耐食性がさらに高く、比重も7.98とやや重い点が異なる。
sus304の特性を整理した表を示します。
| 項目 | sus304の値 | 一般鋼との比較 |
|---|---|---|
| 比重 | 7.93 | 鋼(7.85)より重い |
| ヤング率 | 193000N/mm2 | 鋼(205000)より小さい |
| 降伏比 | 0.4程度 | 規定あり(建築構造用) |
今回はsus304について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
sus304は、建築構造用ステンレス鋼の1つです。
耐食性や耐火性、耐低温性に優れるだけでなく、降伏比が規定されます。
塑性化後のエネルギー吸収に優れた鋼材です。
下記も併せて参考にしてください。
sus304の板厚は?規格、重量の計算、許容差とjisの関係
sus304(ステンレス)のヤング率は193000N/mm2|ポアソン比0.3と降伏点
SUS304の線膨張係数:温度変化による伸縮量の計算と炭素鋼との比較
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SUS304とは何で、構造材としての特徴は?
建築構造用ステンレス鋼で、空気中・水中で錆びにくい(耐食性)ほか、耐火性・耐低温性・溶接性に優れ、降伏比(0.4程度)が規定されます。塑性化後のエネルギー吸収に優れた材料で、明確な降伏点がないのも特徴です。
SUS304のヤング率・比重で注意すべき点は?
ヤング率は193000N/mm2で一般鋼(205000N/mm2)より小さいため、部材の変形量を計算するときにたわみが大きくなる点に注意します。比重は7.93で鋼(7.85)よりやや重く、成分はクロム18%・ニッケル8%です(クロム11%以上の含有でステンレス鋼となります)。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では、sus304の比重・ヤング率の値、降伏比が規定されること、耐食性の高さが問われます。
一般鋼との数値の違いをしっかり覚えましょう。(一級建築士 頻出:SUS304の比重・ヤング率・降伏比規定・耐食性の高さが繰り返し出題)