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構造計算ルート2とは、構造計算ルート(以降、計算ルート)の1つです。計算ルートには1、2、3の種類があります。また、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など材料毎に、具体的な計算手法が異なります。今回は、構造計算ルート2の意味、ルート3との違い、適判とルート2主事、鉄骨造との関係について説明します。構造計算ルート、計算ルート1の意味は、下記が参考になります。
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構造計算ルート2は、計算ルートの1つです。計算ルート1が比較的小規模な建物に対して適用します。計算ルート3が、大規模な建物に適用します。計算ルート2は、1と3の中間的な建物に対して適用します。
構造計算ルート2が適用できるか否かは、細かな規定があります。鉄骨造、鉄筋コンクリート造で具体的な計算に違いがありますが、共通する規定を下記に示します。
・地震力に対する短期時の層間変形角1/200以下とする
・各階の剛性率を0.60以上とする
・各階の偏心率を0.15以下とする
・塔状比を4以下とする
層間変形角は1/200以下にします。ルート2を適用したいなら、層間変形角を小さくします。層間変形角の意味は、下記が参考になります。
また、剛性率と偏心率の規定があります。バランスの悪い建物は、ルート2を適用できません。構造部材のバランスが良くなるよう(剛性のバランス)、部材配置や部材断面の大きさに注意します。
剛性率、偏心率の意味は、下記が参考になります。
計算ルート2の規定の詳細は、下記の書籍が参考になります。
構造計算ルート2とルート3の違いを、下記に示します。なお、具体的な規定の違いは、下記の書籍を参考にしてください。
計算ルート2 ⇒ 計算ルート1、ルート3の中間的な建物に適用される計算方法。計算ルート1より規模は大きいが、比較的整形でバランスの良い建物に適用可能。
計算ルート3 ⇒ 規模の大きな建物に適用できる計算方法。大地震時には、部材の塑性化によるエネルギー吸収を考慮した計算(Dsの評価など)を行う。不整形な建物や、バランスの悪い建物にも適用可能。
計算ルート1の意味は、下記が参考になります。
構造計算ルート2は、
基本的に適判が必要
と考えてください。ただし、現在はルート2の審査に対応した機関が、確認申請対応を行えば適判は不要となります。ルート2主事とは、ルート2の審査を行える主事のことです。民間の確認審査機関では、ルート2の審査を行える専門家が多いですが、特定行政庁ではいないこともあります。
例えば、計画通知でルート2主事がいない場合、適判が必要です。
鉄骨造の構造計算ルート2では、前述した規定に加えて
筋交いの応力割増
筋交い部の接合部の破断防止
局部座屈の防止
柱脚部の破壊防止
などが規定にあります。詳細は、書籍をご確認ください。
鉄骨造の計算ルートは、下記も参考になります。
鋼構造ってなに?よく分かる鋼構造と鉄骨構造、構造力学との関係
今回は構造計算ルート2について説明しました。意味が理解頂けたと思います。構造計算ルート2は、計算ルートの1つです。ルート1と3の中間的な規模の建物に適用します。ルート1より規模の大きな建物に適用できますが、比較的整形でバランスよく部材配置する必要があります。下記の記事も勉強しましょうね。
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