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木造の屋根を支える骨組みを、小屋組み(こやぐみ)といいます。小屋組みには、和小屋と洋小屋があります。和小屋は日本伝統の骨組み、洋小屋は欧米から取り入れた骨組みです。今回は和小屋の意味、構造と利点、スパン、洋小屋との違いについて説明します。
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なお、本書のレビューは下記の記事が参考になります。
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和小屋は、日本の伝統的な小屋組みのことです。主に、束と梁で構成されます。束は屋根から受ける荷重を支え、小屋梁に伝達します。束には軸力、小屋梁には曲げモーメントが生じます。
下図をみてください。これが和小屋です。
和小屋は、主に曲げモーメントで屋根の荷重を伝達する構造です。屋根から母屋、束、小屋梁、柱へ力が伝達されます。小屋梁は単純梁による構造です。※単純梁の意味は、下記の記事が参考になります。
曲げモーメントが生じる部材は、部材断面が大きくなりやすいので注意が必要です。また、洋小屋に比べて、スパンを長くできません。
和小屋の利点を下記に示します。
施工が簡単で、経済性が高い。
スパンが短い場合、和小屋を用いた方が経済的
和小屋と洋小屋のスパンの違いを下記に示します。
和小屋 ⇒ 6m未満程度に適用
洋小屋 ⇒ 6m以上程度に適用
和小屋は、曲げモーメントにより荷重を伝達します。けっして効率的とはいえません。一方、洋小屋はトラスを組むため、剛性が高く、和小屋よりも長尺スパンに対応できます。
和小屋と洋小屋の違いを下記に示します。
和小屋 ⇒ 束および小屋梁による単純梁の構造。小屋梁の上に束をたて、母屋、垂木、屋根を受ける。小屋梁には曲げモーメントが生じるため、長いスパンに対応できない。ただし、経済性や施工性が高い。
洋小屋 ⇒ トラス構造で、小屋組みをつくる。各部材を細くすることが可能で、長尺のスパンにも対応可能。部材には、主に軸力が生じるため、断面を細くできる。和小屋に比べて、接合部が複雑になりやすい。
※トラス構造の意味は下記の記事が参考になります。
今回は和小屋について説明しました。意味が理解頂けたと思います。和小屋は、日本の伝統の小屋組みです。欧米から取り入れた小屋組みが、洋小屋です。トラス構造なので、長尺スパンに対応可能です。和小屋と洋小屋の違いを覚えてくださいね。和小屋は単純梁構造、洋小屋はトラス構造です。下記の記事も併せて参考にしてください。
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