この記事の要点
建築物の安全性とは平常時・災害時(地震・台風・積雪)のいずれにおいても人命を守れる状態であり、構造設計・構造計算で確保されます。
建築基準法施行令第3章「構造強度」および法20条・令81条で計算方法が規定されており、建物の規模に応じた計算ルートが関係します。
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建築物は、普段はもちろん、災害時でも安全(人命を守る)である必要があります。
そのため、建築物の安全性を確保するために、「構造設計」が行われます。
また、建築基準法では、建築物の安全性が確保されるよう規定が設けられています。
今回は、建築物の安全性、建築基準法との関係について説明します。
※構造設計については下記の記事が参考になります。
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建築物は常時(平常時)、災害時において、安全であるべきです。普段の生活中に床が抜けては困ります。また、台風や地震で建築物が倒壊しては問題です。
そのため、建築物が安全であるよう「構造設計」が行われます。
構造設計では、建築物が安全であるよう柱や梁の大きさ、配置などを決めます。
さらに、平常時の力、災害時の力(地震の力、台風の力、雪の力など)を考慮して、計算をします。
これを、構造計算といいます。
※構造設計、構造計算は、下記の記事が参考になります。
私たちが、普段から安心して建築物を使えるのは、構造設計者が存在するからです。
なお、平常時と災害時の意味を下記に整理しました。
平常時 ⇒ 災害時以外の状態。日常の生活で作用する力に対して、建築物は安全であるよう設計する。
災害時 ⇒ 建築基準法で想定する災害の力は、地震、台風、積雪の3つのみ。※津波や竜巻などは、建築基準法の規定がない。建築物の中にいる人々の人命を守ることを目的とする。
建築基準法では、建築物の安全性を確保する規定があります。建築基準法施行令第3章の「構造強度」の項目です。構造強度の詳細は、下記の記事が参考になります。
ここでは、構造計算の方法、構造材料の規定が示されています。
どれも大切な規定ですが、令81条で具体的な計算内容が示されます。
また、建築基準法20条で、建築物の規模に応じた計算方法の種類が規定されます。
法20条、令81条の規定は下記の記事が参考になります。
建築基準法第20条とは?1分でわかる意味、構造耐力、計算ルート
建築基準法施行令81条とは?構造計算ルート1〜3の区分と解説
混同しやすい用語
安定性
安定性は構造物が力学的に成立し、外力を受けても変形が一定に収まる性質を指します。
一方、安全性は建築物が荷重・外力に耐えて壊れない性能を指します。
どちらも構造設計の重要概念ですが、意味が異なります。
耐久性
耐久性は時間の経過とともに性能が低下しない(長期間にわたって機能を保つ)性質です。
安全性が「壊れないこと」に関わるのに対し、耐久性は「劣化しないこと」に関わる概念です。
根拠・参考
実務では、設計条件・仕様書・適用する規準により確認してください。
建築物の安全性を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 確認方法 | 構造設計・構造計算 | 構造設計者が実施 |
| 根拠法令 | 建築基準法第20条 | 施行令第81条と連動 |
| 対象災害 | 地震・風・積雪 | 建物規模に応じ計算ルート選定 |
今回は建築物の安全性について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
建築物は常に安全であるべきです。
建築物の安全性は、構造設計、構造計算で確認されます。
この仕事を行うのが構造設計者です。
また、建築物が安全であることを確保するため、建築基準法にも規定があると覚えてくださいね。
下記の記事も併せて参考にしてください。
頑丈な建物とは?構造種別(RC・SRC・鉄骨・木造)と災害時の選択
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この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築基準法第20条では、建築物の規模に応じた構造計算の方法が規定されています。
「どの建物にどの計算ルートが適用されるか」という組み合わせが試験で問われることがあります。
建築基準法施行令第81条は具体的な計算内容を定めており、法20条と令81条はセットで理解することが重要です。
また、想定される3種類の災害(地震・風・積雪)と安全性確認の関係も整理しておきましょう。