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あらかじめの検討は、施工中の変更などを見越して行う設計・検討です。構造設計で「あらかじめの検討」といえば、杭の位置の変更です(杭の施工誤差)。今回は、あらかじめの検討の意味、杭の位置、はり貫通の位置の変更について説明します。
※はり貫通については下記の記事が参考になります。
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あらかじめの検討は、施工中の設計変更を見越して「あらかじめ行う」検討です。構造設計で行う検討が「杭の位置の検討」です。杭の位置の検討とは、「杭の施工誤差の検討」です。
杭は、寸分の狂いなく打設することは不可能です。必ず十数ミリ又は数十ミリ、大きい場合は百ミリ以上の誤差が生じます。これを「杭の施工誤差」といいます。
杭の位置は「必ずずれるもの」なので、設計段階でその影響をあらかじめ検討します。あらかじめ検討すれば、施工中に杭の位置が変更になっても、各部材に影響なくスムーズに施工が進むのです。
設計段階で、「施工中の変更が予測されること」は、あらかじめの検討が望ましいでしょう。
あらかじめの検討は、他にもあります。下記に種類を示しました。
はり貫通の位置も、施工段階で度々変更が起きます。設計図通りの位置で施工することが原則ですが、あらかじめの検討を行うことで、ある程度自由に、はり貫通が行えます。
既製ベースプレートは、様々なメーカーの工法があります。公共物件の場合、1社指定してメーカーの工法を採用できません。基本的に3社のメーカーが使えるように検討します。
既製柱脚は、メーカー毎に柱脚のバネ定数(簡単に言うと性能)が違います。よって、3社ごとに構造計算を行います。これが、既製ベースプレートのあらかじめの検討です。
施工段階では、3社のうち1社を選ぶので価格を下げることも可能です。
意匠的なあらかじめの検討もあります。下記に検討例を示しました。
例えば、敷地面積の減少や、建築物の配置変更などが予測される場合、あらかじめの検討を行います。
その他、各行政庁で「あらかじめの検討例」を紹介しています。各自確認してみましょう。
今回は、あらかじめの検討について説明しました。意味や種類について理解頂けたと思います。構造設計に関する、あらかじめの検討は「杭の施工誤差」が代表例です。構造設計の中で、必ず考慮する事項なので忘れないよう注意してくださいね。
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