この記事の要点
平行弦トラスとは、上弦材(上側)と下弦材(下側)が平行に並び、その間を束材・斜材で結んだトラス構造です。スパン10〜50m程度の工場・体育館・ドームの屋根によく採用されます。
軸力の計算は節点法(各節点での力のつり合い)または断面法(断面を仮想的に切ってモーメントのつり合い)で求めます。上弦材は圧縮、下弦材は引張が基本で、斜材は荷重パターンによって引張・圧縮が変わります。
屋根をつくるとき、平行弦トラスが所定のスパンごとに並び、平行弦トラス同士は繋ぎ材を配置します。
この記事では、平行弦トラスとは何か、スパンはどう決めるのか、トラスの種類との関係を整理します。
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平行弦トラスとは、上弦材、下弦材が平行に並び、その間を束材、斜材で構成するトラスです。
屋根をつくるとき、平行弦トラスが所定のスパンごとに並び、平行弦トラス同士は繋ぎ材を配置します。
今回は平行弦トラスの意味、スパン、計算法と設計について説明します。
※トラス構造、システムトラスの意味は、下記の記事が参考になります。
トラス構造とは?強さの理由・メリット・デメリット・計算法を解説
システムトラスとは?1分でわかる意味、メーカー、ボールジョイントとは
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平行弦トラスとは、上弦材、下現在が平行に並び、その間は束材、斜材で構成されるトラスです。※弦材の意味は、下記の記事が参考になります。
弦材とは?1分でわかる意味、読み方、上弦材、下弦材、腹材、トラス
下図に平行弦トラスを示しました。平行弦トラスは、アーチ形では無いです。
トラス構造は、大スパン架構に適しています。
よって、体育館の屋根や大きな倉庫の屋根などに適用されます。
平行弦トラスは、平面的にトラスを組んだ構造です。
一方、立体的にトラスを組んだ構造を、立体トラスまたはシステムトラスと言います。
システムトラスの意味は、下記の記事が参考になります。
システムトラスとは?1分でわかる意味、メーカー、ボールジョイントとは
平行弦トラスは、大スパンに適用できますがトラスとしての梁せいが大きいです。1.0m~3.0m程度です。トラス梁のせいは、たわみや曲げモーメントの大きさで決めます。
大スパン過ぎると、平行弦トラスよりもシステムトラスが有利かもしれません。私が設計した平行弦トラスでは50m程度でした。スパンだけでなく、コスト、最大高さなど、色々な条件を考慮して決定します。
平行弦トラスの計算法を下記に整理しました。※あくまでも、概算的な方法です。
・トラス梁も線材モデルとして曲げモーメントを算出する。端部の剛性は、適宜仮定する。
・曲げモーメントMをトラス梁せいDで割った値が軸力となる。
・軸力N=M/Dを用いて、弦材の断面算定を行う。圧縮側の軸力は、許容圧縮応力度に対してOKか確認する。また、座屈長さに注意する。
・上記で算定したトラス梁の断面二次モーメントを算定する。たわみに対して問題ないか確認する。特に、クレーンを吊る用途がある場合、梁のたわみ制限が1/800~1/1200となるため、注意する。
平行弦トラスで最も重要なのは、トラス梁せいの決定です。上記の計算で、大体のトラス梁せいが想定できます。
混同しやすい用語
ラーメン構造
ラーメン構造は柱・梁の剛接合により曲げモーメントで荷重を伝達します。
トラスは軸力のみで伝達する点が大きく異なります。
支点間距離
支点間距離は支点(ピン・ローラー・固定端)の中心間の距離で、スパンとほぼ同義で使われます。
有効スパン(有効径間)と区別する場合があります。
平行弦トラスを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 定義 | 上弦材と下弦材が平行なトラス | 束材・斜材で上下弦材をつなぐ |
| 主な用途 | 屋根構造・大スパン架構 | システムトラスとして工場生産も可能 |
| 軸力の求め方 | 曲げモーメント÷トラス梁せい | 概算計算ではラーメン構造と同様に扱う |
今回は平行弦トラスについて説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
平行弦トラスは、上弦材と下弦材が平行なトラスです。
立体的に組まれたトラスは、システムトラスといいます。
平行弦トラスの計算は簡単です。
概算的に計算するなら、普通のラーメン構造と同様に曲げモーメントを算定します。
曲げモーメントをトラス梁せいで除した値が、弦材に作用する軸力です。
軸力に対して、必要な断面積を持つ部材を選定します。
下記の記事も併せて参考にしてください。
トラス構造とは?強さの理由・メリット・デメリット・計算法を解説
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平行弦トラスとは何で、どんな用途・スパンですか?
上弦材(上側)と下弦材(下側)が平行に並び、その間を束材・斜材で構成するトラスです(アーチ形ではない)。大スパン架構に適し、体育館の屋根や大きな倉庫の屋根などに適用します(スパン10〜50m程度)。トラス梁せいは1.0m〜3.0m程度で、たわみや曲げモーメントの大きさで決めます。立体的に組んだものはシステムトラス(立体トラス)です。
平行弦トラスの軸力の概算計算法は?
①トラス梁も線材モデルとして曲げモーメントMを算出、②軸力N=M/D(Dはトラス梁せい)で弦材の断面算定、③圧縮側は許容圧縮応力度に対しOKか確認し座屈長さに注意、④断面二次モーメントを算定したわみ確認、の手順です。クレーンを吊る用途では梁のたわみ制限が1/800〜1/1200となるため注意します。上弦材は圧縮、下弦材は引張が基本で、最も重要なのはトラス梁せいの決定です。
