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壁芯とは?1分でわかる意味、壁芯面積の求め方、内寸との差、なぜ壁芯が必要なのか

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壁芯(かべしん)とは、壁の厚みの中心を意味します。また壁芯で囲まれた範囲の面積を壁芯面積といいます。マンションで表示される床面積は「壁芯面積」が多いです。今回は、壁芯の意味、壁芯面積の求め方、内寸との差、なぜ壁芯が必要なのか説明します。似た用語に柱芯、通り芯があります。詳細は下記が参考になります。

壁芯、柱芯、通り芯とは何か?

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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壁芯とは?なぜ壁芯が必要なのか

壁芯(かべしん)とは壁の厚みの中心を意味します。下図をみてください。これが壁芯です。


図 壁芯


また壁芯で囲まれた面積を「壁芯面積」といいます。下図に壁芯面積を示しました。


図 壁芯面積


なお、建築基準法でいう「床面積」は「壁芯面積」のことです。床面積の詳細は下記が参考になります。

床面積とは?1分でわかる意味、延べ面積との違い、階段、ポーチ、バルコニー、テラスなどの考え方


マンションで表示される部屋面積は「壁芯面積」であることが多いです。上図のように壁芯面積は、実際の部屋の大きさとは違います。壁厚の半分や柱の一部だけ狭く感じるでしょう。


建築物の設計では、部屋の内法面積より壁芯面積が大切です。というのも、設計が完了した建物の壁芯位置は変わることが無いです。一方、室内の仕上げ材は、建設中に変更する可能性があります。


仕上げ材の厚みが数ミリでも変われば、当然、内法面積も変わります。仕上げ材の変更の度に面積が変わっては面倒ですね。よって、「位置が変わらない」壁芯を用いて面積を計算します。


図 壁芯と仕上げの厚み


壁芯の意味など下記もご覧ください。

壁芯、柱芯、通り芯とは何か?

壁芯の読み方

壁芯は「かべしん」と読みます。建築業界では「へきしん」と読むことが少ないので注意しましょう。関係用語の読み方を下記に示します。


柱芯 ⇒ はしらしん

通り芯 ⇒ とおりしん


壁芯と壁芯面積の求め方

壁芯と壁芯面積を求めましょう。下図をみてください。4本の柱と四方が壁に囲まれています。壁厚、柱芯間距離などが分かっています。壁芯間距離と壁芯面積を求めてください。


図 壁芯と壁芯面積の求め方


壁芯は壁厚の中心でしたね。よって、壁芯間距離は


L=6000+250+250-(150/2+150/2)=6350mm


です。壁芯面積は


A=6.35×6.35=40.3225㎡


です。

壁芯と内寸との差

壁芯寸法と内法寸法(内寸)の差は、壁厚と仕上げの厚み分です。下図をみてください。壁芯と内寸の差が理解頂けると思います。


図 壁芯と内寸の差

壁芯と内法の違いは?1分でわかる意味、計算方法、壁芯と内寸の差

内寸の読み方は?1分でわかる読み方と意味、外寸の読み方、違い

まとめ

今回は壁芯について説明しました。壁芯、壁芯面積の意味が理解頂けたと思います。壁芯は、壁厚の中心です。建築物の設計では壁芯面積を「床面積」として算定します。壁芯を使う理由、内法寸法との違いを覚えましょうね。下記も参考になります。

壁芯、柱芯、通り芯とは何か?

内法とは?1分でわかる意味、読み方、内法面積、窓、壁芯との関係

床面積とは?1分でわかる意味、延べ面積との違い、階段、ポーチ、バルコニー、テラスなどの考え方

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