建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME > 構造計算の基礎 > 軽微な変更とは?1分でわかる意味、計画変更との違い、構造、意匠の事例

軽微な変更とは?計画変更との違いと建築基準法施行規則の具体例

この記事の要点

建築確認後に現場の状況で変更が生じたとき、「これは軽微な変更でいいのか、計画変更が必要なのか」を判断できないと工事が止まります。法令の線引きを把握しておくことが重要です。

この記事では、軽微な変更の定義と計画変更との違い、建築基準法での具体的な適用例を解説します。

具体的な事例が、建築基準法施行規則3条の2に規定されます。

この記事では、軽微な変更とは何か、計画変更とどう違うのか、どのような事例が該当するのかを整理します。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


軽微な変更とは、確認審査が終了後、元々の建築物の品質に影響しない軽微な変更のことです。

具体的な事例が、建築基準法施行規則3条の2に規定されます。

構造は、現場が始まってから変更することも多く、軽微な変更をよく行います。

今回は、軽微な変更の意味、計画変更との違い、構造、意匠の事例を紹介します。


計画変更については下記が参考になります。

計画変更とは?手続きの流れと構造関係の対象・工事ストップになるケース

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

軽微な変更とは?

軽微な変更とは、確認審査の終了後、「設計時の建物の品質に影響しない軽微な変更」をいいます。単に「軽微な変更」といっても、細かい規則があります(建築基準法施行規則第3条の2)。


構造、意匠、設備で各規定があります。特に、構造に関わる項目が多いです。※後述しました。


「軽微な変更」となる変更は、

と考えてください。例えば梁の材質が、設計時より高品質になる変更は、軽微な変更です。品質が高くなるので、設計時の品質は必ず確保されるからです。


建築の実務では、「安全側」「危険側」という言い方をします。両者の言い回しを覚えてくださいね。

軽微な変更と計画変更の違い

軽微な変更と計画変更の違いを下記に整理しました。


軽微な変更 ⇒ 設計時の品質が確保される変更(安全側の変更)。軽微変更届を提出すればOK。軽微変更届は、完了検査時に提出するのみ。※但し、軽微変更に該当するか、確認審査機関との調整が必要。

計画変更  ⇒ 設計時より品質が落ちる変更(危険側の変更)。確認、適判共に再審査となる。


計画変更については下記が参考になります。

計画変更とは?手続きの流れと構造関係の対象・工事ストップになるケース


軽微な変更は、完了検査時に「軽微な変更に該当することがわかる資料」を提出すれば良いです。


一方、計画変更は、確認、適判共に再審査が必要です。確認申請には数ヶ月を要するので、工程に大きく影響します。

軽微な変更の事例

何が軽微な変更に該当するのか、規則3条の2に細かな規定があります。※但し、詳細は審査した確認検査機関への確認が必要です。

構造

構造関係の軽微な変更は、各部材(杭、小梁など)に規定があります。全部材に共通する、軽微な変更の項目を下記に示します。


例えば各部材の、


で、安全側の変更(耐力が減少しないなど)であれば、軽微な変更です。詳しくは、下記の書籍が参考になります。

意匠

意匠関係の軽微な変更は下記です。

混同しやすい用語

軽微な変更

確認審査終了後に行う、設計時の建物の品質に影響しない「安全側の変更」のこと。

完了検査時に変更資料を提出するだけで手続きが完了する。

計画変更

確認申請終了後に行う、元の設計から「危険側になる変更」のこと。

確認申請の出し直しとなり、再審査に数ヶ月を要し工事中断が生じる。

安全側の変更・危険側の変更

安全側=余裕が増える変更(梁材質の品質向上など)、危険側=余裕が減る変更(耐力の減少など)。

軽微変更か計画変更かを判断する基準となる。

試験での問われ方|管理人の一言

軽微な変更に関する問題は建築士試験の構造分野で出題されます。

定義と計算の両面から理解しておきましょう。

軽微な変更の定義・適用条件・計算式は建築士試験の構造分野で出題される基本事項です。

用語の定義を正確に理解したうえで、関連する規準・法令との関係を整理することが大切です。

軽微な変更と計画変更を整理した表を示します。

項目内容備考
軽微な変更設計時の品質に影響しない安全側の変更完了検査時に資料提出のみ
計画変更確認申請の出し直しが必要な危険側の変更数ヶ月の審査期間が必要
根拠法令建築基準法施行規則第3条の2構造・意匠・設備の各規定あり

まとめ

今回は、軽微な変更について説明しました。

意味が理解頂けたと思います。

軽微な変更は、設計時の建物の品質に影響しない変更です。

一言で、「安全側の変更」です。

構造関係は細かい規定が多いですが、耐力が減少しない、再計算が不要な変更と覚えておけば、概ね判断できます。

但し、必ず、軽微な変更になるか審査機関への確認をしてくださいね。

構造関係の軽微な変更は、下記の書籍が参考になります。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

この記事の内容を○×クイズで確認する

この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。

意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

ゼロ所長の構造力学問題集で確認する

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【無料】ゼロ所長が解説!建築士試験の構造を効率よく学ぶ

・試験に出るポイントをわかりやすく解説

・今すぐnoteで学ぶ ⇒  ゼロから学ぶ建築士試験の構造

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 構造計算の基礎 > 軽微な変更とは?1分でわかる意味、計画変更との違い、構造、意匠の事例
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事