この記事の要点
構造計算で使う荷重値は、建築基準法だけでなく建築学会の荷重指針も参照します。どの荷重を法令値で、どれを指針値で設定するかを把握しておかないと、設計根拠の説明が難しくなります。
この記事では、荷重指針の概要と、主要荷重への適用方法を解説します。
日本建築学会により執筆された本です。
この記事では、荷重指針とは何か、固定荷重・積載荷重・風荷重はどう記載されているのかを整理します。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
荷重指針とは、建築物に作用する荷重を示した書籍です。
日本建築学会により執筆された本です。
正式には、建築物荷重指針といいます。
建築物には、固定荷重、積載荷重、風荷重など、色々な荷重が作用します。
その荷重の設定方法、一般的に用いる荷重の値が明記されています。
今回は、荷重指針の意味、固定荷重、積載荷重、風荷重との関係について説明します。
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
荷重指針とは、建築物に作用する荷重を示した書籍です。建築物の構造計算は、荷重の設定から始まります。仮定した荷重(仮定荷重)の設定が間違えていれば、どんなに精密な計算モデルをつくっても意味がありません。
固定荷重だけでも、
・壁
・床
・屋根
の部分があり、仕上げに応じて値が変わります。建築物には色々な仕上げがあるので、どの種類が「どの程度の値か」概算的に覚えると良いでしょう。下記の書籍が参考になります。
荷重指針の目次を下記に整理しました。
・総則
・荷重の種類と組合せ
・固定荷重
・積載荷重
・雪荷重
・風荷重
・地震荷重
・温度荷重
・土圧および水圧
・津波荷重
・衝撃荷重
・その他の荷重
特に、固定荷重、積載荷重、雪荷重、風荷重、地震荷重の章は、一度は目を通したいですね。
ただ、荷重指針に書いてある荷重の設定法とは別に、建築物の構造関係技術基準解説書に積雪荷重、風圧荷重、地震荷重の決め方が明記あります。
下記の書籍をご確認ください。
当HPでは、下記の記事が参考になります。
風圧力と速度圧、風力係数とは何か?1目でわかる算定方法や関係
荷重指針の最新版は2015年版です。
荷重指針には、固定荷重や積載荷重の一般的な値が書いてあります。特に固定荷重は、色々な仕上げの平米重量が書いてあるので、とても参考になります。
積載荷重は荷重指針以外の規準を参考にすることも多いので、他の資料も読む必要があります。
荷重指針には、風荷重の設定法が明記あります。ただ、風荷重の設定は、建築物の構造関係技術基準解説書が分かりやすいです。※風荷重の意味は、下記の記事が参考になります。
風圧力と速度圧、風力係数とは何か?1目でわかる算定方法や関係
混同しやすい用語
固定荷重
固定荷重は建物自体(仕上げ材含む)の重量で、積載荷重は人・家具・設備など変動する荷重です。
設計ではそれぞれの荷重値が定められています。
積載荷重
積載荷重は使用時に変動する人・家具・設備などの重量で、建物の用途によって異なります。
固定荷重とは区別して設計します。
根拠・参考
実務では、設計条件・仕様書・適用する規準により確認してください。
荷重指針を整理した表を示します。
| 章 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 固定荷重 | 仕上げ別の平米重量を掲載 | 壁・床・屋根の種類に対応 |
| 積載荷重 | 用途・部位別の一般的な値 | 床・大梁・地震力の3区分 |
| 風荷重・地震荷重 | 設定法が明記 | 構造関係技術基準解説書も参照 |
今回は荷重指針について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
荷重指針は、建築物に作用する荷重の設定法、荷重の値が明記された書籍です。
日本建築学会が執筆した本なので、権威性があります。
構造計算をするとき、まず固定荷重、積載荷重を設定します。
その設定をする上で、とても役に立つ本です。
是非参考にしてくださいね。
また、当HPでも固定荷重、積載荷重の説明をしています。下記の記事が参考になります。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
試験ではAIJ(日本建築学会)の建築物荷重指針が固定荷重・積載荷重・風荷重・雪荷重の基準値として参照される点が問われます。建築基準法の最低基準と荷重指針の推奨値の関係を理解しておきましょう。
固定荷重の設定では「材料の単位体積重量×厚さ=単位面積当たりの荷重」という計算を使います。仕上げ材・防水層・設備等の代表的な固定荷重の値を確認しておくと実務的な問題にも対応できます。