この記事の要点
SN490BはSN400Bより強度が高い建築構造用圧延鋼材で、規模の大きな建物の梁・柱に使われるが、幅厚比や保有耐力接合などの規定が厳しくなる。
SN490BとSM490Bの最大の違いは塑性設計への対応で、SN490Bは降伏比の規定があるがSM490Bにはない。
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SN490Bは、建築構造用圧延鋼材の1つです。主に、建物の梁として利用します。また、柱に使うこともあります。
今回は、SN490Bの意味や規格、SN490C やSM490Bとの違い、密度、比重、JIS G 3136について説明します。
SN490Cの詳細、規格は下記が参考になります。
SN490Cとは?1分でわかる規格、厚さ、重量、特徴、SN490Bとの違い
SN490Bは建築構造用圧延鋼材の1つです。名前の通り、建物の梁や柱に使う鋼材です。
強度が高いので、比較的高さのある建物や荷重が大きな建物に利用します。平屋建てなど軽微な鉄骨造では使わない鋼材です。
SN490Bは、SN400Bより強度が高くなった鋼材と考えればよいでしょう。強度は高いですが、ヤング係数は同じなので剛性が変わらないことに注意します。
SN490Bのメリット・デメリットを下記に整理しました。
・SN400Bに比べて強度が高い
・SN400Bと剛性は同じ(変形が厳しい場合、メリットが無い)
・幅厚比の規定が厳しくなる
・横補剛の規定が厳しくなる
・保有耐力接合、継手、仕口など接合部が大きくなる
以上の通り、SN490Bは案外使うデメリットが大きい鋼材です。
基本的にSN400Bを使いますが、どうしてもSN400Bでは耐力が足らない場合い限り使うとよいでしょう。
SN400Bの規格は、下記が参考になります。
SN400Bとは?1分でわかる規格、SS400との違い、重量、H形鋼との関係
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下記にSN490Bの機械的性質の規格を示します。なお、SN490Bの密度、比重は78.5kN/m3です。
SN490Bは建築構造用圧延鋼材の1つです。下図に建築構造用圧延鋼材とSN490Bの関係を示しました。
SN490Bの他に、SN材とつく材料は4つあります。
SN490BはJIS規格品です。建築構造用圧延鋼材として、JIS G 3136に規定されています。
SN490BとSM490Bの大きな違いは、塑性設計を考慮しているか否かです。SN材は、降伏比、シャルピー衝撃係数など建物の変形性能を意識した鋼材です。
一方SM490Bは、溶接性に特化した鋼材で、前述した塑性設計を考慮した材料ではありません。
現在、建築でSM490Bはほとんど使いません。使うメリットが無いからです。
ただし、機械・プラントなど他業界ではまだまだ需要があります。
混同しやすい用語
SN490B
建築構造用圧延鋼材で降伏比・シャルピー衝撃係数の規定があり、大規模建物の梁・柱に用いられる高強度鋼材。
SM490Bに対して、SN490Bは塑性設計を考慮した降伏比の規定があり建築構造への適性が高い。
SM490B
溶接構造用圧延鋼材で溶接性に特化しているが、塑性設計に必要な降伏比の規定は設けられていない。
SN490Bに対して、建築の大梁での使用はほぼなく機械・プラント分野での需要が主となっている。
SN490Bの規格と特徴を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 引張強さ | 490〜610 N/mm² | SN400Bより高強度 |
| 降伏比規定 | 降伏比80%以下(板厚40mm超は別規定) | 塑性変形能確保のため |
| 主な用途 | 大スパン・高層建築物の大梁・柱 | 幅厚比・横補剛の強化が必要 |
今回はSN490Bについて説明しました。SN490Bは高い強度を誇りますが、その反面構造的なデメリット(注意点)が多いことも覚えておきたいですね。下記も併せて勉強しましょうね。
SN490Cとは?1分でわかる規格、厚さ、重量、特徴、SN490Bとの違い
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験ではSN490Bを使う際の注意点(幅厚比・横補剛・保有耐力接合の強化)が問われます。
強度が上がっても剛性(ヤング係数)は変わらないため変形量は変わらない点も重要ポイントです。