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0.2%耐力とは、ひずみが0.2%時点での応力度を意味します。降伏点が明確に表れない高張力鋼やステンレス鋼など(ステンレス鋼の場合は0.1%)、0.2%時の応力度を、降伏点とします。今回は0.2%耐力の意味、求め方、sus304との関係、降伏点、引張強さとの関係について説明します。
※sus304、降伏点、引張強さの意味は、下記も参考になります。
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0.2%耐力とは、ひずみが0.2%時点での応力度です。降伏点が明確に表れない高張力鋼などでは、ひずみが0.2%時点での応力度を、降伏点と考えます。下図をみてください。高張力鋼などでは、降伏点が明確に無いです。この応力―ひずみ線図を、丸屋根型などといいます。
0.2%時点のひずみを採用する理由は、0.2%時点で永久ひずみが残るため、のようです。
なお、ステンレス鋼では、ひずみの値が0.1%時点を降伏点と定義します。※ステンレス鋼の特徴、降伏点は下記が参考になります。
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0.2%耐力の求め方は簡単です。応力―ひずみ線図がわかっているなら、横軸の0.2%(=0.002)から「図に示す赤点線と平行な線」を引いて、曲線と交わった位置で、横線を引きます。その横線の位置が、降伏点です。
なお、ひずみの計算式は下記です。
ε=ΔL/L
εはひずみ、ΔLは材料の変形量、Lは材料の長さです。材料の変形量は微小なので、一般的に、ひずみゲージなどを用いて計測します。※ひずみの意味、単位などは、下記が参考になります。
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0.2%耐力と降伏点、引張強さの関係を下記に整理しました。
0.2%耐力 ⇒ ひずみが0.2%になった時点での応力度。降伏点が明確でない金属材料に適用する。なお、単に耐力ともいう。
降伏点 ⇒ 降伏点が明確でない金属材料では、0.2%耐力と同じ意味。
引張強さ ⇒ 0.2%耐力より大きな値で、その金属の最大の応力度。引張強度ともいう。
降伏点、引張強さの意味は、下記も参考になります。
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今回は0.2%耐力について説明しました。意味が理解頂けたと思います。0.2%耐力は、ひずみが0.2%時点での応力度です。降伏点が明確でない金属では、0.2%耐力を降伏点とします。ステンレス鋼では、0.1%耐力です。降伏点、引張強さ、ステンレス鋼の特徴も、併せて参考にしてくださいね。
降伏点とは?1分でわかる意味、求め方、SS400の値、単位、引張強さ
引張強さとは?1分でわかる意味、計算法、単位、降伏点、読み方、記号
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