この記事の要点
ベースプレートの厚みは16mm以上が一般的で、計算により決定します。規格寸法(16・19・22・25・28・32・36mm)の中から選び、15mmや21mmのような常用外サイズは使いません。
厚みは許容応力度計算で決定し、圧縮側(基礎反力)と引張側(アンカーボルト引張力)の両方の検討が必要です。
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ベースプレートの厚みは16mm以上が一般的です。またベースプレートの厚みは計算により決定し、鋼板の規格に準じた板厚を用います。よって、15mmや21mmなど、常用サイズ以外の板厚は使いません。今回はベースプレートの厚みと規格、計算、アンカーボルトとの関係について説明します。ベースプレート、アンカーボルトの詳細は下記が参考になります。
ベースプレートとは?1分でわかる意味、鉄骨柱、基礎との関係、設計法
アンカーボルトってなに?アンカーボルトの目的と規格、サイズ、種類
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ベースプレートの厚みは16mm以上が一般的です。また、後述する「ベースプレートの計算」を行いベースプレートの厚みを決定します。ベースプレートの厚みの例を下記に示します。
・16.0
・19.0
・22.0
・25.0
・28.0
・32.0
・36.0
なお、ベースプレートは鋼板の規格に準じた板厚を用います。計算で決めたからと言って、15mmや21mmのような常用サイズで無い板厚は使いません。鋼板の規格は下記をご覧ください。
ベースプレートとは、鉄骨柱と基礎柱(又は、基礎、基礎梁)を一体化するための鋼板です。下図にベースプレートを示しました。
ベースプレートの詳細は下記をご覧ください。
ベースプレートとは?1分でわかる意味、鉄骨柱、基礎との関係、設計法
ベースプレートの厚みは、許容応力度計算又は保有耐力接合の計算により決定します。ベースプレートの保有耐力接合の計算方法等は、建物の構造計算ルートと関係するのですが、今回は省略します。※詳細を知りたい方は下記の書籍が参考になります。
ベースプレートの許容応力度計算では、一般的に下記の計算を行います。また、露出柱脚に関する検討方法となります。根巻き柱脚、埋込み柱脚の詳細は下記をご覧ください。
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・ベースプレート下の基礎コンクリートから作用する反力による検討(圧縮側の検討)
・アンカーボルトに作用する引張力によるベースプレートの検討(引張側の検討)
下図をみてください。物を横から押すと、片側は「浮き上がって」もう片方は「重みが集中的にかかる」ように動きます。
これを専門的にいうと「片方は引張力」「片方は圧縮力」が作用する状態と言えるでしょう。柱脚も基本的に同じです。柱脚に水平力が作用すると、引張力が作用する部分と圧縮力が作用する部分に分かれます。
ベースプレート下には基礎周りのRC部材が配置されています。ベースプレートから、基礎部材に「圧縮力」が作用するため、基礎部材は圧縮力に対して問題ないか検討が必要です。
また、逆にいうと基礎部材からベースプレートに対して「圧縮応力に対する反力」が作用するため、この反力に対して検討が必要です。机の天板を手で押すと机に力が作用しますが、手にも力を感じますよね。これと同じです。
具体的な計算は下記の流れで行います(参考例)。
・ベースプレートに作用する応力度を算定
・ベースプレートの支持条件を考慮し曲げモーメントを算定。一辺固定なら片持ち梁、二辺または三辺固定になる場合(リブプレートの配置等)は、スラブと同様の検討が必要
・ベースプレートの単位幅当たりの断面係数を算定
・曲げ応力度に対して許容応力度が問題ないか確認
また引張側では「アンカーボルトに引張力」が作用しています。この引張力によりベースプレートには曲げモーメントが作用します。
引張力は集中荷重です。一辺固定の場合、片持ち梁と考えて「集中荷重×固定端までの距離」で曲げモーメントは算定できます。その他、ベースプレートの厚さを決める計算の流れは前述と同様です。
ただし、アンカーボルトに作用する引張力は、下図のように45°方向に伝達されると考えます。
初めてベースプレートの計算をすると慣れないことが多いと思います。下記の書籍などに「計算例」が書いてあるので読んでみましょう。
また、ベースプレートやアンカーボルトの詳細は下記も参考になります。
ベースプレートとは?1分でわかる意味、鉄骨柱、基礎との関係、設計法
アンカーボルトってなに?アンカーボルトの目的と規格、サイズ、種類
混同しやすい用語
圧縮側の検討
ベースプレート下の基礎コンクリートから作用する反力に対して、ベースプレートが曲げ応力度に耐えられるかを確認する検討です。
引張側の検討とは異なり、圧縮側では基礎部材からの圧縮反力が荷重となり、一辺または多辺固定の曲げモーメントを算定します。
引張側の検討
アンカーボルトに作用する引張力によってベースプレートに生じる曲げモーメントに対する検討で、引張力は45°方向に伝達されると考えます。
圧縮側の検討に対して、引張側では荷重がアンカーボルトからの集中荷重となり、片持ち梁として曲げモーメントを算定します。
ベースプレートの厚みを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 最小厚み | 16mm以上 | 一般的な下限値 |
| 規格寸法 | 16・19・22・25・28・32・36mm | 鋼板規格に準拠 |
| 決定方法 | 許容応力度計算 | 圧縮側・引張側を検討 |
今回はベースプレートの厚みについて説明しました。ベースプレートの厚みは16mm以上が一般的です。また、ベースプレートの厚みは計算により決定します。具体的な計算も大切ですが、大まかなイメージを持つと良いでしょう。ベースプレート、アンカーボルトの意味など下記も参考になります。
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アンカーボルトってなに?アンカーボルトの目的と規格、サイズ、種類
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
引張側の検討では、アンカーボルトに作用する引張力が45°方向に伝達されると考えます。一辺固定の場合は片持ち梁として「集中荷重×固定端までの距離」で曲げモーメントを算定します。リブプレートがある場合は二辺・三辺固定となり、スラブと同様の検討が必要です。